日向
澤村
日向
澤村
日向
澤村
澤村
日向
あ、昔、、こんな約束したっけ。
懐かしいな。
昔は元気で、俺に懐いていた翔陽は時間が経つにつれ大人びていって、甘えてこなくなった。
それでも、ちょっとは甘えてくれる。
それが愛おしくて、抱きしめたくなる。
いつからか、恋愛的な目で見ていた俺は、罪悪感でたくさんだった。
申し訳ない。
苦しい。
翔陽にとって俺は大好きな兄なんだ。
だから、この気持ちは隠しておこう。
そう、胸の奥に閉まった。
翔陽が事故にあって、俺は何も出来なくて、俺のせいだって思ってしまった。
翔陽の目を俺の目と移植しようと考えたこともあった。でも翔陽の目は移植も出来なくて、悔やんだ。
それでも、償おうと毎日翔陽の隣から離れないようにした。
それが俺にとって翔陽の償いだから。
ずっと、ずっと。
だから最後の願いだと、俺は翔陽を庇い、刺された。
これが翔陽の最後の償い。
翔陽には幸せになって欲しい。
泣かないで欲しい。
大好きな人には幸せになって欲しい。
それが俺の最後の願い。
日向
日向
分かってるよ。
翔陽がそこにいるのは。
ずっと手を握ってくれている感触も。
全て。分かってるよ。
日向
でも、声が聞こえないんだよ。
翔陽の声が。
感触が。
暖かい手が。
冷たくて、。
抱きしめれない。
起きないといけないのに、起きれない。
翔陽、待ってて。
今、起きるから。
だから、俺を抱きしめてくれ。
暖かい手で俺を抱きしめて。
澤村
パチッ
ここはどこだ。
病院か?
なんでこんなところに、、。
月島
山口
澤村
俺は何日眠ってたんだ。
なんでここに、翔陽が居ないんだ。
翔陽は、どこにいる。
澤村
月島
山口
月島
澤村
澤村
月島
刺されたのは13日。
なら、翔陽は起きてリハビリをしているはずだ。
なのに、寝ているなんて。
そんなの、ッ。
バッ
澤村
月島
澤村
月島
澤村
月島
山口
翔陽、待ってろ。
今行くからな。
ガラガラ
母
父
澤村
澤村
母
澤村
翔陽はカーテンに隠されてあった。
まるで、死んでいるかのように。
母
父
父
澤村
父
父
澤村
澤村
そのまま、翔陽は見れないまま俺は自分の病室に戻っていった。
翔陽、、たすけてやるからな、。
待ってろよ。
コメント
1件
日向〜(泣)!! 早く起きてくれよ〜!!