恐々
恐々
恐々
ドアノブ
ある日、私が高校から家に帰ると
まだ私の他に誰も帰ってなかった。
きちんと鍵を掛けてから
カバンを置きに自分の部屋に戻った。
リビングに行って何か飲もうか、と思い。
部屋のドアを開けようとしたが
ガチャガチャ
開かない。
正確に言うと、ドアノブが回らない。
まるで誰かが向こう側でドアノブを握りしめてるかのように。
私の部屋のドアは鍵も何もついてない
開かないはずはないのだ。
単に壊れたのかもしれないが
それよりも先に
「向こう側に誰かいる」
という発想が出てきてしまった。
…怖い
壊れているとしても部屋から出れないのは困る。
幸い、私の部屋は一階で窓もある。
私はとりあえず携帯を持って
カチ
窓から外に出た。
表に回ると
ちょうどお母さんが帰宅してたところだった。
主人公
主人公
改めて話そうとすると自分でも突飛な考えだと思って
安心よりも先に恥ずかしさがてできた。
案の定、お母さんにまず笑い飛ばされた。
主人公
お母さんと私の部屋に行く。
私はやっぱり怖かったのだが
お母さんが平気でドアノブを回す。
カチカチカチガチャ
少しひっかかる感じがあったが
ドアは開いた
主人公のお母さん
主人公のお母さん
主人公のお母さん
改めてお母さんは
私の怖がりっぷりをおかしがった。
主人公
主人公
私は恥ずかしさで顔は火照ったので
窓の鍵を開けて風にあたった。
そりゃ、夕方とはいえまだ明るいんだから
幽霊も変質者もでないよなぁ…。
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