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こちらは、『革命家テルちゃん』という方が企画している【みんなおいでよコンテスト】に参加させていただいた作品です。 思いつきでかけせて頂いた作品をフリースタイルとして企画を支援出来たらなという形で参加させていただきました。 このコンテストは一次創作の読み切り小説でしたらどんな作品でも参加可能ですので、みなさんも是非テルさんの投稿から概要をチェックしてみてください! 一次創作民に希望を!
ゆい
ゆい
とあるバレンタイン
俺は友達のゆいに告白された
悠斗
悠斗
悠斗
この時、俺はゆいのことを友達としてしか見ていなかった
でも、俺はこの決断を後悔している──
それからというものの
先生
先生
悠斗
授業中にゆいを眺めてしまうことが増えた
ゆい
悠斗
悠斗
そんなことを考えるようになり、「ゆい」という人物を気になりはじめていた
悠斗
ゆい
ゆい
ゆいは一瞬驚いた顔をし、手を額に当ててため息をついた
反対側の手にはテープのりが握られていた
悠斗
するとゆいは引き出しの中から袋を取り出し、中を探す
するとゆいの顔は明るくなり、袋から新しいテープのりを出した
悠斗
1人でコロコロと表情が変わるゆいを見ていたら、俺は自然と笑顔になっていた
それからしばらくが経った頃
俺は相変わらずゆいを目で追っていた
そんな時
ウーウーウーウー
サイレンが鳴った
生徒
生徒
教室中はパニックに陥る
先生
先生が大声で叫ぶ
俺も、クラスメイトも、机の下に潜る
すると突然、地面が揺れだした
グラグラグラグラ
生徒
あちこちで悲鳴が聞こえる
それからしばらくして、揺れが収まった
先生
先生
先生
先生の掛け声でクラスメイト達は外へ向かう
俺も外に出ようとすると、声が聞こえる
ゆい
声のした方を向くと、ゆいが机の下に閉じ込められていた
瓦礫や蛍光灯などがゆいの机を覆っており、出ることが出来ずにいた
悠斗
俺はゆいの元へ向かい、瓦礫をどかした
ゆい
悠斗
ゆいも机の下から出ることができて、外へ避難することに
外に出ると、生徒はみんな避難したあとなのか、人がいなかった
悠斗
ゆい
ゆい
急にゆいが蹲った
悠斗
ゆい
悠斗
俺はゆいの前に屈んで背中を見せた
悠斗
ゆい
だが次の瞬間
ゆい
ゆい
背中を思いっ切り押されて、俺は数メートルほど前に飛ばされた
直後
ガシャーン!
悠斗
悠斗
恐る恐る振り返ると、ゆいがいたはずの場所には大きな瓦礫が
悠斗
悠斗
近寄ると、瓦礫からは手がはみ出ており、その下から血が流れ出していた
悠斗
俺は頭が真っ白になって立ち尽くしていた
先生
避難が遅れている俺たちを見に来た教師が声を上げる
悠斗
俺は先生に瓦礫を指さした
先生
先生
悠斗
俺は大人しく校庭へ向かった
校庭に向かうと、そこには先生以外は居なかった
先生
担任の先生が駆け寄ってくる
先生
俺は先生に事情を話した
先生
先生
先生
悠斗
その後、近くの山の上にある高校まで歩き、避難生活を送ることになった
ゆいは、結果から言うと死んでしまったらしい
こんな状況じゃ救急車も呼べず、瓦礫をどかしてAEDを使ってみるものの、意味はなかったらしい
その話を聞いて俺は避難所でずっとゆいのことを考えていた
何をしたら変わっていたのだろう
最初から俺がおぶっていけばよかったのか?
もっと早くに瓦礫や蛍光灯をどかして逃げればよかったのだろうか…
考えても考えても、時間は戻らないしゆいも帰ってこない
そして俺は気付いてしまったんだ
ゆいのことが好きだったのだと
悠斗
そんな、考えても無駄なような後悔や妄想を続けていた──
──end