TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
酒席の一幕

酒席の一幕

「酒席の一幕」のメインビジュアル

1

なぐむろ。カレンダーのイラストを元にした妄想話。お砂糖大さじ三倍くらいの甘さ。

♥

102

2023年12月21日

シェアするシェアする
報告する

室屋が空になったワイングラスに注ごうと、テーブルに置いていたボトルに手を伸ばす。

南雲梗平

これはだめ

しかし、室屋がボトルを取る前に、横から南雲にかっさらわれてしまう。

室屋柊斗

あ"ん?なんでお前に指図されなあかんねん!

室屋柊斗

ええから、そのボトルよこしや!

南雲梗平

だから、駄目だって

南雲梗平

気づいてないみたいだけど、お前、顔真っ赤よ

室屋の顔は唐紅色に染まっており、一目で酔っ払っている事が分かる。

南雲梗平

飲み過ぎだ。よって、これは没収

室屋柊斗

酔ってへん!

室屋は南雲から何としてもボトルを奪い返そうとするも、南雲は室屋にボトルを取られまいと懐に抱え込む。

南雲梗平

酔っ払いは皆そう言うの

室屋柊斗

俺は酔ってへん言うたら、酔ってへんのんや!

今にも南雲に飛び掛からんばかりの室屋を、岸本がお好み焼きを食べながら、服を引っ張る事で何とか押し止める。

室屋柊斗

岸本、お前どっちの味方しとんや!

怒りの矛先が岸本に向かうが、慣れっこなのか、岸本はどこ吹く風とばかりに、お好み焼きを頬張っている。

南雲梗平

こら、舎弟に八つ当たりすんなって

南雲梗平

それに、もうこれはオリ回ってるから美味くないぜ

室屋柊斗

それは、お前が揺するからやろが!

南雲梗平

まあまあ、そんなに怒んなって。折角の可愛い顔が台無しだぜ

室屋柊斗

はぁ!?南雲梗平、死んで目まで悪くなったんか?

放電前の積乱雲を思わせるかのような険しい表情を浮かべ、室屋は皮肉を口にする。

そんな室屋の皮肉には動じず、南雲は顔を室屋に寄せ、しげしげと観察しながら口を開く。

南雲梗平

ん~?室屋は二重だし、顔のパーツは整ってるし、可愛い顔してると思うぜ

室屋柊斗

はぁ!?

室屋の声が裏返る。

南雲梗平

俺、人の一番可愛い顔って、笑った顔だと思うんだよな

南雲梗平

試しに室屋も笑ってみろよ、ほら、スマイル、スマイル

室屋柊斗

そういうのは女にでも言うとけや。この天然たらしが!

相も変わらず、口調だけはぶっきらぼうだが、南雲の言葉を受けて、室屋はふにゃっと破顔してみせた。

南雲梗平

なんだ、やっぱり可愛いじゃん

南雲梗平

いつも、その顔しとけよ

室屋柊斗

……何でお前に指図されなあかんねん

南雲梗平

俺、笑顔の室屋、結構好きだぜ

室屋柊斗

……そこまで言うなら仕方ないな、気向いたらしてやってもええで。ただし、気向いた時だけやからな!

南雲梗平

はいはい、それでいいよ。俺の為に笑っててよ

南雲は岸本にハンドサインで手を離すように指示をだす。

岸本が指示通り、手を離すと重力に従い、南雲の胸へと室屋が飛び込む。

南雲梗平

俺の胸は女性専用なんだけど、今夜だけは、特別に室屋に貸してやるよ

室屋柊斗

ふん!押しつけがましい奴やな

室屋柊斗

でも、まぁええ。さっきから、ごっつう眠たかったし、言葉通り、ええ敷き布団になってもらうで

ふにゃふにゃと何やら喋っているうちに、アルコールの波と睡魔に連れられて、室屋は夢の世界へと旅立って行った。

南雲梗平

やっと寝たか

南雲梗平

これまた、酒癖の悪い困ったお姫様もいたもんだ

室屋の深碧色の髪に指を絡ませながら、南雲は氷が溶けて温くなったウィスキーに口をつけた。

おわり

あとがき カレンダーの天国での宴会をみた瞬間、閃いたので書いてみた。室屋と南雲の二人だけは何時もの服でなくて、死んだ時の衣装のままなんやな。 炬燵で寛ぐ御三家と世話を焼く華太が可愛い。野田ニキが正面に座っているとい事は、二人にバレないよう炬燵で華太に如何わしい悪戯をする為に違いないd( ー`дー´)キリッ✧ あの和室は本部設定なのかな?華太はタワマン住みだし、小林ニキは誰にもヤサ教えてないと言ってたし、野田ニキの家だったら、和ニキがあそこまで寛ぐとは考えにくいし、ラッキーちゃんもいるから、本部の座敷なんだろか(´・ω・`)? カレンダーの発送通知きた。届くの楽しみ。でも、この時期の郵便物は、事故にあいやすいから無事届いたらいいな。

この作品はいかがでしたか?

102

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;