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【第二話】二つ目の灯火が消えるとき
いるまの葬式が終わってから、グループの空気は完全に凍りついていた。いつもなら、誰かがボケて誰かがツッコむ、そんな当たり前の賑やかさがあった楽屋。だけど、部屋の隅にあるいるまの定位置だったソファを見るたびに、言葉にできない重苦しい沈黙が俺たちを支配した。
特に、いるまの背中をずっと隣で追いかけ、多くの時間を共にしてきたみことの衰弱ぶりは、見ていられないほどだった。
みこと
みことは、ぽつりと呟いた。その瞳には、かつての優しい輝きは一切なく、ただ暗い虚無だけが広がっている。
みこと
LAN
LAN が必死にみことの細くなった手を握りしめる。だけど、みことは拒絶するように、静かにその手をすり抜けた。
みこと
その日から、みことは水すらまともに飲むことをやめてしまった。無理に食べさせようとすれば、ただ大粒の涙をポロポロと流して天井を見つめる。まるで、いるまを救えなかった自分に、生きる資格なんてないと言い聞かせているみたいだった。
拒食による急激な衰弱で、みことが病院のベッドに横たわるようになるまで、そう時間はかからなかった。点滴に繋がれ、窓の外をじっと見つめるみことの体は、驚くほど薄く、今にも消えてしまいそうだった。
入院して一週間が経った、ある日の夕暮れ。オレンジ色の夕光が病室を優しく照らす中、みことはゆっくりと、本当に静かに息を引き取った。
みこと
最後にそう小さく呟いたみことの表情は、取り乱すこともなく、ただ愛する相方の元へ向かうように、穏やかな眠りに落ちていった。
翌朝、冷たくなったみことの枕元で、LANはただ崩れ落ちることしかできなかった。シクフォニの歌声が、また一つ、静かに、けれど確実に削り取られていく。残されたのは、もう4人だけだった。
コメント
1件
うわ……第3話、めっちゃ重くて泣いたわ。いるまを失ったみことが自分を責めて、食べることも生きることも拒んでしまうところ、ほんとに胸が痛かった。LANが必死に手を握っても届かなくて、最後にみことが「まにき…今行くからな」って穏やかに逝くシーン、切なすぎるし美しすぎるよ……。残された4人がこれからどうなるのか、もう気になって仕方ない。くまさん、こんなに感情を揺さぶる話をありがとう…!🔥