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―科学王国・作戦会議室(ある日)―

千空

ついにアメリカ渡航か……

千空の声が静かに響いた。

大航海計画の準備が整い、いよいよ“旧アメリカ大陸”へ渡るタイミングが来ていた。

その横で、地図を見つめるリアの瞳が少し揺れる。

Lia・Houston

……まさか、またあの地を踏むことになるとはね。

ゲンが少し心配そうに聞く。

ゲン

リアちゃん、大丈夫? もし……無理なら——

Lia・Houston

行くわよ。

リアは即答した。

Lia・Houston

もう逃げないって、決めたから。

―出航前夜・海辺の小屋の屋上―

クロムと羽京が荷物の整理を終え、千空とゲンが航海の最終確認をしている頃。 リアはひとり、海を見ていた。

夜風に髪をなびかせながら、静かに海を見つめるその表情は、どこか覚悟に満ちていた。

Lia・Houston

……会えるかどうかは分からない。

Lia・Houston

もしかしたら、生きてはいないかもしれない。

Lia・Houston

それでも、もし、あの人たちが生きていたのなら、あの人たちと向き合わなきゃ。

Lia・Houston

“私”という存在が、どうしてここにいるのか——
自分で決着をつけたいの。

リアはそう小さく呟くと、懐から小さな銀の弾丸を取り出した。 かつて、自分が作った“最初の銃弾”。

Lia・Houston

たとえ再び、銃口を向け合うことになっても——

Lia・Houston

私は、引き金を握る理由を知っていたい。

その瞬間、背後から千空の声が届く。

千空

過去は変えられねぇ。けど、未来は好きに作れる。

リアは少し驚いたように振り返り、口角を上げる。

Lia・Houston

……あいかわらず、セリフが少年漫画的ね。

千空

そりゃあ少年ジャンプの科学者だからな。

ふたりは静かに笑った。

―翌朝・船上

出航の汽笛が鳴り響く。 大海原へ向けて、ペルセウス号が静かに動き出す。

甲板の上、リアは風を受けながらつぶやいた。

Lia・Houston

I’m coming back… but this time, it’s on my terms.
戻ってくるわよ……でも今度は自分の意志で

その横で、羽京が微笑む。

羽京

今度こそ、“過去”ではなく、“仲間”と向き合えるといいね。

リアは軽く頷いた。

そして、大西洋の先——いるかも分からない“あの人たち”が待つアメリカ大陸へ。

運命の歯車が、再び大きく動き始めた。

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