💎くんの片想い~(?)

ないこｸﾝの部屋

あれから2時間は経っただろうか

僕達はまだ身体を重ねていた

もう何回目だろうと思ったその時だった

僕に絶望が降りかかったのは

深夜2時にノックもせず入ってきたのは

君だった

顔を真っ赤にしていふくんは部屋を飛び出て行った

好きな人に見られてしまった

他の奴とヤッてる姿,しかも絶頂に達した瞬間

必死に謝ってくれるないくんには申し訳ないけれど

それどころじゃなかった

僕はいふくんのことが好きなんだよ…

今更信じて貰えないだろう

だけど,伝えなきゃ

僕は部屋を飛び出た

涙は止まらないけれども

いふくん視点

俺は見てしまった

好きな人が他の奴とヤッてる姿を

今まで考えてたことが全部馬鹿らしく思えてきた

1時間程前

その告白は突然だった

ずっと俺のそばにいてくれた初兎

大好きだった,…けど…今はアイツで頭がいっぱいだ

…ないこに話さなきゃ

だけど

もう既に遅かった

ほとけがないこと結ばれた

幸せになったんだよ

好きな人が幸せになって嬉しいだろ

あ~もうアイツのこと忘れられるわ

そう自分に言い聞かせた

そう言って初兎は俺を抱きしめてくれた

暖かくて優しい匂いがした

心は落ち着いた気がした

だけど涙が止まることは無かった