君がいない世界で

授業中

いつも隣にいたはずの赤くんはいなくなってた

私の隣は誰もいない

なんで？

ガヤガヤ

いつもとちがう？

こんなに

変じゃない

放課後

目を閉じる 感覚をなくす

いつもみたいに

やっぱ。 いつもとちがう

そこから記憶はなくなった

気がつくと誰もいなくなっていた

だけど

ひっそりと誰かの影があった

そういった黄くんの顔は少し寂しそうだった

赤くんは私の願いのせいでいなくなった？

赤くんの笑顔

声

温もり

全て私がこの手で消してしまった？

私が消えれば赤くんが戻ってくる

私が残れば赤くんは一生もどってこない？

どちらかが消えるしかない

でも答えは決まっている

その瞬間

体がどんどん

すけていく

目の前がぼんやりして

意識がとおのく

赤くんがいなくなってから

いじめは酷くなった、

それは

赤くんこれで

おかえり

そういった時

赤くんはボロボロと涙をこぼしながら言った

その時確かに

セカイは光に包まれた

目を開けるとそこはいつもの教室

机には酷い言葉がかいてあって

クラスメイトは私を無視する

でも、赤くんは確かに私の隣にいた

涙が止まらなかった

だって

赤くんの手の温もりが確かにそこにあったから