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優
優
画面に映る『YOU LOSE』の文字を見上げて、俺はベッドの上をごろごろと転がった。
いつものように、放課後は 俺の部屋で格闘ゲームの対戦。
だけど、さっきから悠の様子が 少しだけおかしい。
優
いつもなら勝った後に 「優、今のコンボ甘いよ〜w」 とか煽ってくるはずなのに、 今の悠はコントローラーを 持ったまま、ぼんやりと 画面を見つめている。
声をかけると、 悠はびくっと肩を揺らして、 慌てたようにこちらを向いた。
悠
優
俺が顔を覗き込むと、 悠はふっと困ったように 眉を下げて、 コントローラーを床に置いた。
悠
優
よく見ると、 いつもより少し顔が赤い気がする
悠は「うつしたら悪いし、 今日はもう帰るね」と言って ゆっくりと立ち上がろうとした。
優
俺は咄嗟に悠の腕を引っ張って、ベッドの上に引き戻した。
不意を突かれた悠が、 シーツの上にパサリと倒れ込む。
悠
優
俺は悠に毛布を引っ掛け、 首までそっと包み込んだ。
優
そう言って ベッドから離れようとした、 その時だった。
ギュッ、と。
驚くほどの強さで、 俺のパーカーの裾が 引っ張られた。
優
振り返ると 悠が毛布から白い手を伸ばして、 俺の服を必死に掴んでいた。
悠
消え入りそうな、 今にも泣き出しそうな声だった。
悠
いつもは俺より 一歩大人びていて、 余裕のある悠が、 見たこともないような 子供っぽい顔で 俺にしがみついている。
風邪のせいで弱気になっているのだろうか。
そのあまりのギャップと 愛おしさに、 俺の心臓はドクンと 大きく跳ね上がった。
優
服を掴む悠の手の上に、 自分の手を重ねる。
俺がベッドの隣に潜り込むと 悠は待っていましたと 言わんばかりに 俺の胸にぎゅっと 顔をうずめてきた。
優
そう呟いて、俺は悠の柔らかい髪をゆっくりと撫でた。
腕の中の悠は、 いつもより少し熱くて、 少しだけ震えている気がした
だけど 俺の胸にぴったりと張り付いて、ホッとしたように 小さな息を吐いている。
その体温が、 じわりと俺の肌に伝わってくる
俺は悠を強く抱きしめ返したまま 心地よい眠りに落ちていった。
カーテンの隙間から差し込む朝日で目が覚めた
腕の中にあったはずの 温もりがなくて、 慌てて飛び起きる。
優
悠
悠は机の前に座って、 いつもの涼しい顔で微笑んでいた
昨夜のあの、消え入りそうな声で 俺にしがみついていた姿が 嘘みたいだ
優
悠
なんだよ、昨日のあれ、 風邪のせいで一時的に バグってただけか……?
ちょっと拍子抜けして、 同時に少しだけ 寂しく思っていると、 悠が立ち上がって 俺のベッドの縁に腰掛けた。
悠
そう言って悠がポケットから取り出したのは、小さな、 でも綺麗な黒い箱だった。
優
悠
促されるまま箱を開けると、 そこにはシンプルなデザインの シルバーリングが二つ、 並んでいた。
優
悠
悠はそう言って、 一つの指輪を手に取ると、 俺の左手をそっと引き寄せた。
悠
悠の細い薬指にも、 同じ指輪が光っている。
心臓がうるさいくらいに 跳ね上がって、 顔が熱くなるのが分かった。
優
悠
優
優
嬉しさを隠しきれない俺を見て、 悠は満足そうに目を細めた。
それから、悠が 「じゃあ、そろそろ帰るね」と 荷物をまとめる。
俺はまだ指輪の感触に ソワソワしながら、 玄関のドアの前まで 悠を見送った。
優
悠
悠は一度、 ドアを開けて外に出かかった。
けれど 何かを思い出したようにくるりと 振り返ると、俺の胸ぐらを ぐっと掴んで、強引に 自分の方へと引き寄せた。
優
驚きで目を見開いた瞬間、 唇に、柔らかいものが触れた。
深く、息が詰まるほど 愛おしそうに交わされる、 不意打ちのキス。
パッと唇が離れたときには、 俺は完全にフリーズしていた。
優
悠
悠はいたずらっぽく笑って、 今度こそ背を向けた。
遠ざかっていく、悠の背中。
俺は赤くなった顔を 片手で覆いながら、 薬指の指輪を見つめていた。
かすてら
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コメント
1件
うわあああ第2話も尊すぎかよ!!😭💕💕 風邪でデレた悠くんマジで破壊力ヤバすぎ…「行かないで」がもうズルすぎるでしょ!!普段余裕なやつが急に子供っぽくなるギャップに優くんも心臓持ってかれてるのわかる〜〜!! んで最後の不意打ちキスからの「お揃いね」は反則級だわ…指輪もキスも「ずっと一緒の証拠」って概念がエモすぎて泣く😭✨ 2人の距離が確実に近づいてるのが尊くてたまらん!続き楽しみすぎる…!!!