小林幸真
あ、まただ。
小峠華太
小林の兄貴は、椅子の背もたれごと小峠の兄貴に抱きつく。
小林幸真
小林の兄貴は、小峠の兄貴を呼ぶ時、下の名前で呼ぶ。
小峠の兄貴を、下の名前で呼ぶのは、なにも小林の兄貴に限った事ではない。
兄貴達は、舎弟を名字でしか呼ばない。それなのに、小峠の兄貴だけは、下の名前で呼ぶ。
元来(がんらい)、相手との関係性によって、呼び方は変化するもの。
それに、呼び方が、一人だけ違うという事は、兄貴達にとって、小峠の兄貴は、近しい人か、特別な存在ということ。
速水泰輝
特別視してるからと言って、小峠の兄貴を依怙贔屓(えこひいき)してるわけでもない。
兄貴達は、小峠の兄貴に限らず、俺達を飲みに連れて行ってくれたり、飯を奢ってくれたりする。アルハラ込みだけど。
舎弟に対する対応に、差はないのに、兄貴の特別は、小峠の兄貴だけ。
小林幸真
どうやら、じっと見すぎていたらしい。小林の兄貴に指摘されて、はっとする。
速水泰輝
小林幸真
先ほどまで、上機嫌で、小峠の兄貴に、まとわりついていたのに、俺には、圧迫面接ばりの圧を向けられる。
速水泰輝
小林幸真
速水泰輝
小林幸真
あれ?なんか俺とんでもない事を言ったような気が・・・
小林幸真
速水泰輝
小林幸真
速水泰輝
小林幸真
小林幸真
小林幸真
速水泰輝
それは、眼中にないと言われているのも同義である。
小林幸真
小林幸真
小林幸真
速水泰輝
速水泰輝
小林幸真
俺の頑張り次第ではあるものの、俺にも兄貴の特別になれる可能性があるようだ。
おわり
あとがき リクのこばはや。呼び方って、年上、年下、同級とかでも変わってくるよね。男性が女性を呼び捨てにする心理としては、他の男を牽制したい。威圧感を与えたい。周りが呼び捨てで呼んでいるから呼び捨てで呼んだりと様々。でも、呼び方の脈あり度を%見た場合は 名字呼び捨て 脈あり度10% 名字にさん付け 30% 名前にちゃん付け 50% オリジナルのアダ名 70% 下の名前を呼び捨て 90% の割合いらしい。 これに照らして考えると、青山の兄貴は、香月ちゃんに50%気があり、華太ちゃんには、70%気があるということになる(* ̄∇ ̄*)うまぁ。
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