TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

女王様への捧げ物

一覧ページ

「女王様への捧げ物」のメインビジュアル

女王様への捧げ物

11 - 女王様への捧げ物 最終話

♥

30

2021年01月02日

シェアするシェアする
報告する

グサッ!

その場には大量の血液が飛び散っていた

陽菜

え…

陽菜

澪…?私を庇って…

陽菜を庇ったのは澪だった

…うっ

…がはっ!

口から大量の血を吐いた

男子

う、嘘だろ…

男子

ぎゃあああああああ

男子

俺は…俺はああああああ

女王様

人を殺した罪悪感にのまれたのね

琴音

そんなの…今更じゃん!

琴音

あんたのせいで…澪は…澪は…!

わ…私は…大丈夫…

生徒

おい!澪が倒れたぞ!

生徒

今のうちに殺せーーぇ!!!

生き残っている生徒が私たちを囲んだ

琴音

澪は私たちが守る

夏帆

あと少し、待っててね

陽菜

澪…

ありが…とう

男子

死ねぇー!

夏帆に迫る男子

夏帆

渾身のぉ…一撃ぃーー!!!

バンッ!

男子

ぐおっ…

夏帆

私、パンチ強っ!

琴音

…仕方ない

グサッ

男子

ああああああああああああああああ!

グサッ!

男子

やーめーろぉぉぉぉぉぉ

グサッ!!

男子

ぎぃああああああ

陽菜

狙いを定めてぇ…

女子

相手も女子!

女子

たかが女子!

女子

全員の首をもらう!

陽菜

ばーんっ!

バンッ!

陽菜

見事、心臓命中ー!

陽菜

念の為、もう1発

バンッ!

女子

……

生徒

うおぉぉぉお

一斉に迫ってくる生徒

ううっ…

意識が朦朧とする中

みんなは必死に私を守ってくれた

やがて私は

意識を失った

暗闇の中で

うっすらと、周りの声が聞こえた

やがて静かになり

私はどこかに運ばれた

しばらくして、私を呼ぶ声が聞こえる

呼び声

…!

呼び声

澪!澪!

呼び声

目を覚まして

呼び声

お願いっ…

呼び声

私のせいで…

聞き覚えのある声

何故か安心する

そろそろ目を覚まさないといけない気がした

目を覚まさないと…

みんなが待ってる

私を

ここはどうやら病室のようだった

琴音

澪!

夏帆

良かったぁ…

陽菜

うっ…ううっ…

みんなは私を見て涙を流した

琴音

あの、澪は

看護師

もう大丈夫ですよ。

看護師

澪さん、体調は大丈夫ですか?

はい

するとそこに

女王様

あなた達は生き残りました。合格ですわ

夏帆

良かったのか、悪かったのか分かんないや

女王様

私の手術も上手くいきましたし、

琴音

えー!すご

女王様

今は安静にしてください

分かりました…

数日後

夏帆

澪!

琴音

体調はどう?

元気だよ!

陽菜

澪…本当にごめんね

陽菜

私の為に

いいって!

友達が目の前で見殺しにされるなんて耐えられないから!

陽菜

ありがとう

琴音

ま、みんな一緒に暮らしてるからさ、安心して!

夏帆

また守るよ!

ありがとう!!

陽菜

そう言えば、

陽菜

あれから合格したけどさ

陽菜

特に何もないよね

夏帆

うんうん!

夏帆

なんか、お泊まり会してる感じだよね

琴音

確かに

あはは!

女王様

琴音さん、夏帆さん、陽菜さん

女王様

あなた達に仕事の依頼がきましたわ

琴音

あ…

琴音

確か、人を殺すんだっけ?

女王様

ええ。でも、殺す相手は悪人ですの

女王様

では、行きましょう

陽菜

は、はい!

陽菜

じゃ、また後で

夏帆

バイバイ

琴音

またね

行ってらっしゃい!

生き残った澪たち

だが、試練はこれから

まだ気は抜けない澪

新たなる物語が始まろうとしているのだった

(そう言えば)

(これから、あの人に何を捧げるんだろう…)

(報酬?いやいや…)

(まさか、今まで…何で気づけなかったんだろう)

(捧げ物なんてない)

(今までは、いい捧げ物がないと見境なく殺してたように見えた)

(だが、本音は違う。選んでいたんだ)

(この仕事の適任を)

(私たちは、最初から『選ばれた』んだ。)

(絶対に殺されないようにしていたんだ)

(これから私たちはきっと自由がなくなる)

(大学にも行けない、アルバイト、就職すら出来ない)

(この仕事以外は何も出来なくなる)

(私たちがここに来て捧げていた物、そして、これからずっと捧げる物は)

自由

(はぁ…先が思いやられる)

この作品はいかがでしたか?

30

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚