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まだ子供の頃
夕方の公園でベンチに座っていたのはピンクの髪の少年、三途春千夜だった
口元には小さな傷
機嫌が悪そうに地面を蹴っている
羅美
後ろから声がした
振り向くとそこには黒髪の女の子
羅美だった
春千夜
春千夜はそっぽを向く
羅美は隣に座った
そしてポケットから絆創膏を出す
羅美
春千夜
羅美
羅美は勝手に春千夜の口元に貼る
春千夜は黙ったまま、羅美の顔を見ていた
長い黒髪
整った顔
子供なのにどこか大人っぽい
春千夜
春千夜はボソッと言う
春千夜
羅美は少し考えてから言った
羅美
春千夜
羅美
あっさり言う
春千夜は一瞬黙る
それから小さく笑った
春千夜
そう言いながら
羅美の手首を掴む
春千夜
少し低い声
春千夜
羅美
春千夜
羅美は少しだけ目を細めた
羅美
春千夜
でも春千夜は手を離さない
羅美は少しだけ笑った
羅美
その日から
羅美の隣にはいつも三途春千夜がいた