健人くんと出かける当日になり私は集合場所でドキドキしながら健人くんを待った
私服を家族以外の人に見せるのは初めてだから変じゃないかなと心配になる
七瀬美琴
しばらく待っていると 健人くんがやって来た
清原健人
七瀬美琴
清原健人
七瀬美琴
清原健人
七瀬美琴
しばらく歩いて 目的地の映画館に到着した
私にとって映画館に来るのは これが生まれて初めてだった
目の前にある大きなスクリーンに 私は驚いて目を丸くした
七瀬美琴
初めてのこと尽くしで 自然と体が固まってしまう
清原健人
七瀬美琴
清原健人
七瀬美琴
清原健人
清原健人
そう言われて 私は少しだけ肩の力を抜いてみた
私が頑張って リラックスしようとしていると...
七瀬美琴
なんと健人くんは私の小刻みに震える手の上に自分の手を優しくのせた
七瀬美琴
清原健人
清原健人
そういうと健人くんは スクリーンの方を向いた
私は咄嗟のことで どう返事を返したらいいか分からなかった
七瀬美琴
七瀬美琴
小さな声でそう呟くと 健人くんはにっこり笑った
映画を見終わった私たちは デパートに行き買い物をすることにした
清原健人
七瀬美琴
七瀬美琴
清原健人
そう言うと健人くんは また私の頭をポンポンと撫でた
私は健人くんにこうされると 何故か心臓がドクドクと早く動く
七瀬美琴
私は健人くんの隣をピッタリと付いて デパートに向かって歩いていた
週末の街中だからか たくさんの人がそこらを行き交っている
あまりの街の人の多さに私は圧倒される
七瀬美琴
どこを見てもたくさんの人やお店が 私の視界を埋める
すると私は自分の足取りがおかしくなっていることに気づいた
真っ直ぐ歩いているはずなのに 斜めに行きそうになったりする
七瀬美琴
すると今度は耳がおかしくなって 音が遠くなったり近くなったりする
七瀬美琴
その直後私の体が 横に倒れていくのを感じた
清原健人
七瀬美琴
健人くんの声が私の頭の中で激しく響いた