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寛容看取書記日記 第弐話

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忘れたい

後悔ばかりで ホントに呆れる

そうだ

らっだぁはどうなってるんだろう

ちょっと…聞いてみよう

…ちょっとフラつく

…6日間寝てたんだっけ

ほぼ一週間

…なんで俺ってこんななの?

助けたかっただけなのに

役立たずなだけだったな

…らっだぁはまだ俺の事なんて

知るわけないのかな?

能力を取られて どうなるかなんて

俺なんかが知るわけない

……

最近気分が良くないな〜…

誰か元気付けてくれたって… いいじゃん……

…まぁ自業自得だよね

やらなければ良かった

______________________

独り静かに悩む中

何一つ音のしない部屋で ノックの音が鳴り響く

ぺ「……だれ?」

近「…こんにちは、ぺいんとさん」

近「…調子はどうですか?」

ぺ「…俺は大丈夫だけど」

ぺ「まだ上手く立てないかな…」

近「そうですか……」

近「……」

近「一度、らっだぁさんに会ってみますか?」

ぺ「…え?いいの、?」

近「…行く時は私が背中を押してあげますよ。ニコ」

ぺ「…ッ!ありがとうございますッ…!」

近「…いえ、大丈夫ですよ。」

近「ただ……」

近「能力を吸い取られたってのはね、体の一部が取られたようなものなので、暫く放心状態になるんです。」

近「いつ戻るかは知りません。でも、長く至ることは無いので安心してください。」

近「でも今もまだ放心状態なので…」

ぺ「…そっか」

やっぱ彼は無事じゃない

自分だけ無事で

いつまで経っても

どれぐらい経っても

まだ苦しむ彼

らっだぁに名前を呼ばれたい

前の俺なら絶対に思わない

でも今のらっだぁには 不可能な事だから

分からない事だから

悔しくて

苦しくて

もっと愛して欲しい時

______________________

こんな真昼間の中なのに

見た時のらっだぁの眼は 凄く暗くて

ハイライトの見えない

今まで何回も見てきた

死んだ人の眼みたいに 眼に光は無い

俺の事なんて眼中に無い

彼のことを考えると もっと気持ちが眩む

ごめんらっだぁ

気持ちが和らげられるのは

いつなんだろう

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寛容看取書記日記 第弐話

寛容看取書記日記 第2章

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ユーザー

らだおぉ…

ユーザー

うぁ、。 もっと読みたい߹ᯅ‬߹

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