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寛容看取書記日記 第参話
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ぺ「……近海さん」
ぺ「らっだぁは記憶を消したままなの?」
ぺ「記憶を消した状態で放心状態って大丈夫なの?」
ぺ「悪化しない?」
近「落ち着いて下さい、大丈夫ですよ」
近「ギリギリで記憶は戻しました」
近「…ただお分かりのようにらっだぁさんは無能力者になります。」
近「…らっだぁさんの記憶や体は大丈夫です。今は」
近「能力の取り戻し方を考えましょう…」
近「能力を移すだけでも激痛がくるのに、無能力者や元の持ち主へ移す方が痛いなんて嫌ですよね」
近「…最悪の場合は後遺症が残る」
近「…ぺいんとさん、気が済みましたか?」
ぺ「…やだ、まだ居たい」
近「……分かりました、私はこれで失礼します、」
近「ぺいんとさん、らっだぁさんの所へ行きたければいつでも良いですよ。」
近「私が許可を出します。」
近「…では」
ぺ「…ありがとう、近海さん」
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片脚に包帯が巻かれていて
眼に光を映さない
でも長くは至らない
きっと
あと少しで
俺を映してくれる
手を握りたい
でも握れない
もしかしたら
俺のせいなのかも
窓から届く風に
彼の綺麗な青髪が揺れる
綺麗だなんて
おかしいと思う
でも
夜のときの彼は綺麗だった
偶然なのは知ってた
でも
満月の真ん中に立って
青髪を揺らして
綺麗な青色の眼に
赤を反射させる彼が
怖くて綺麗だった
たった一瞬の出来事
もう見れない彼
ぺ「……早く俺をみて……」
胸が苦しい
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近「あれ、尾白国の皆さんは?」
し「後は任したと帰って行きましたよ」
近「日常国と我々国の皆様は留まるつもりで?」
トン「御迷惑なら出ていきますが……」
近「いえ、大丈夫です。」
近「みどりくん、レウさんに報告よろしくお願いします」
み「…分かった」
コン「…ね、近海さん」
コン「なんでぺいんとさんに許可を出したの?」
近「……彼、凄く悲しそうで辛そうでしたので、あの状態のらっだぁさんでも少しは…ね」
コン「…そう」
近「…多分3日〜5日後ぐらいには戻るんじゃないでしょうか」
コン「おけ、近海さんありがとう」
コン「実験施設からずっと動いてるし後は俺たちに任してよ」
近「…じゃあお願いします」
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シャ「運営の皆大変そうだったな」
コネ「な、」
ショ「…1ヶ月以上もあんなならば倒れても仕方ないですよ」
鬱「……」
グ「……鬱、御苦労だった」
鬱「…いや、…らっだぁとの距離なら俺が一番近かったんにな…」
グ「…仕方ないことだ、今は休憩をしろ」
鬱「…仕方ないで済むことじゃないっすよ……」
トン「…俺らだけでも運営達の代わりにできることはやって行こうな」
コネ「そうやな」
ロボ「賛成」
ショ「少しでも軽く…ね」
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寛容看取書記日記 第参話
終
コメント
20件
やばい続きが楽しみで発作起こる(?)
うはぁ、。 もう、こっちまで苦しくなってしまった、。
らっだぁ皆が待っとるぞ