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誇り高き星空の掠れた四番星

第1話 - 第1話掠れた四番星

2025年07月17日

#ジョジョの奇妙な冒険

#ジョジョの奇妙な冒険4部

ただのジョジョ好き

この作品は、ジョジョの奇妙な冒険の二次創作です。

二次創作設定が適用されています。物語中に語れる二次創作設定は、少し残酷なものになっています。

苦手な方はここで見るのをお辞めください。

それでは、残酷な世界へ行ってらっしゃい

ここはジョースター邸。

ジョースター家の家である。

そんなジョースター邸の部屋の一室で、 1人の少年が泣いていた。

仗助

…いつも兄貴たちだけ。

仗助

褒められるのは、兄弟たちだけだ…

彼は東方仗助。又の名を、仗助・ジョースター。

ジョースター家の四男であり、親に▇▇▇を受けている男。

仗助

…あーあ、なんでいつも兄弟たちだけが褒められるんだよ。

仗助

いい加減にして欲しいな…

仗助

（夢の中の俺は幸せで、現実の俺は不幸せ…）

仗助

（そんなこと、あっていいのか…？）

そんなことを考えていた仗助。突然のノックが聞こえた。

コンコン

仗助

…誰だ？

承太郎

俺だ、仗助。

仗助

あぁ…うん…

仗助

なんの用だよ。

承太郎

…飯だ、降りてこい。

仗助

俺にろくな飯食わせたこともねェのに降りれるとでも？

承太郎

お前が勝手にここに籠っているだけだろうが。

仗助

…兄貴は何も知らねぇから言えるんだ。

承太郎

何も知らないだと？

承太郎

俺が？

仗助

嗚呼そうだよ、親の本性も知らないで何言ってんだ。

ジョセフ

ねー仗助、久しぶりに降りて一緒にご飯食べない？

ジョセフ

俺、ちょっと寂しいのよ。

ジョセフ

仗助が来なくなってから、食卓は静かよ？

仗助

…そうかよ。

ジョセフ

…仗助、何かあった？

仗助

言ってもどうせ信じないんだろ。

ジョセフ

仗助、信じないとは一言も言ってない。

ジョセフ

親のこと？

仗助

…

ジョルノ

兄様。

ジョルノ

お願いします、話してください…

仗助

…

承太郎

…無理だな、話す気がないらしい。

ジョセフ

あーあ…

仗助

（俺の気持ちなんて…理解されるはずなんてない…）

ジョルノ

いつからでしょうね、僕ら兄弟が引き裂かれたのは。

ジョセフ

さぁ…？

ジョセフ

もう覚えてない…

承太郎

…

ジョナサン

…またダメだった？

ジョセフ

うん、ダメよお兄ちゃん。

ジョナサン

もう何年も前の話だもんね…

承太郎

仗助は、何がしたいんだろうな。

承太郎

よく分からん。

徐倫

あの〜、すっごい言いにくいんだけど…

ジョナサン

どうしたの？

徐倫

こうなったのは、私達のせいなんじゃあないの？

ジョセフ

どゆこと…？

徐倫

ほら、私たちが親に褒められてるのを横目に、仗助兄さん…

ジョルノ

…まさか。

徐倫

褒められたことなんてないのよ、兄さんは。

ジョセフ

嘘ォ…？！

徐倫

それが嫌とか、あとは…

定助

またお兄ちゃんの話〜？

徐倫

あ、そうよ。

定助

む〜、お兄ちゃん達が悪いんだよッ！

徐倫

やっぱり…？

定助

お兄ちゃん達が仗助お兄ちゃんのこと無視したりするから！

徐倫

でしょうね…

定助

それにお兄ちゃん言ってたもん！

定助

この家から出たいって…

徐倫

…やっぱりそうよね。

徐倫

おかしいと思ってたのよ…

ジョルノ

やはり兄様は…

ジョルノ

この家が嫌なんですね…

ジョニィ

…ちゃんと見とかないから、特に上の三人！

ジョセフ

ゔ…

徐倫

仗助兄さん、そろそろ解放させてあげたいのよ。

徐倫

ここに縛り付けるのも良くないし…

ジョセフ

でもやっぱりご飯は一緒に食べたい…

定助

オレもその気持ちはあるよ…

ジョニィ

ここまで縛り付けて、余計にしんどくなったらどう責任取るのさ。

承太郎

…それは

徐倫

それに、名家ってこともあるんだし…

徐倫

でもね、親は世間体を気にしてるの。

徐倫

仗助兄さんなんてどうでもいいの。

定助

世間体ばっか気にするお父さんとお母さん嫌い！

ジョニィ

僕もだよ、流石に無理…

ジョニィ

どうしたらいいか分からないけどね…

徐倫

最終手段はもうあるのよ。

徐倫

兄さん自身、信頼している人達がいるでしょ？

徐倫

その人たちに預けるのよ。

ジョセフ

それは嫌ァ！

定助

うだうだ言わない！

定助

お兄ちゃんが死んじゃったらどうするのさ！

ジョナサン

…わかった、僕がその子たちに話をしてみるよ。

徐倫

お願いね、お兄ちゃん。

徐倫

兄貴も兄貴よ！

承太郎

…俺？

徐倫

どう考えても無理やり外に連れ出そうとしてるの見え見えなんだからね？！

定助

無理やり連れていくからこんなことに…

ジョニィ

あーあ、僕この家にいるの嫌だ〜…

定助

オレもヤダ！

ジョニィ

…僕から話してくる。

ジョニィ

ちょっと行ってくるね。

徐倫

行ってらっしゃい。

ジョニィ

ここで合ってるよね…？

コンコン

億泰

ん〜？

ジョニィ

あの、億泰…さん…

億泰

おージョニィ？

億泰

どーしたよ。

ジョニィ

…仗助兄さんの件で話が。

億泰

わ〜った、中入れ。

ジョニィ

お邪魔します…

億泰

で、仗助の件で？

ジョニィ

うん…

ジョニィ

あの、そろそろ…解放してあげたくて…

億泰

ほーん…？

形兆

…仗助？

ジョニィ

うん。

ジョニィ

もう限界だったみたいで…

ジョニィ

僕らと一緒に居たくない的なことを…

億泰

そらそうだろ〜？！

ジョニィ

僕らも自覚してるんです、上の三人以外は…

ジョニィ

上の三人だけはどうしても…

形兆

なるほど…

裕也

んー？仗助の話？

ジョニィ

どうしても…お願いしたくて…

裕也

…あいつ最近学校来てねぇから心配だったんだ。

ジョニィ

監禁されてたっぽくて…

億泰

かん…？

形兆

監禁だ。

裕也

部屋に閉じ込めて自由を失くしてしまうことを言うんだ。

億泰

じゃあ仗助は…

ジョニィ

…自由なんてないよ。

裕也

どうにかできねぇのか？

ジョニィ

…上の三人にバレなければ、多分大丈夫。

裕也

俺が行くか…

形兆

頼んだ。

裕也

いつ頃行けばいい？

ジョニィ

もういつでも。

ジョニィ

限界迎えてるみたいで…

裕也

了解、今日の夜行くわ。

ジョニィ

お願いします…

仗助

…ん、ん…ふあぁ…

仗助

今何時だ…？

仗助

もう21時か…

仗助

結局飯食ってねぇな。

仗助

（こんな窮屈な場所、早く抜け出したい…）

コンコン

ジョニィ

お兄ちゃん、僕だよ…！

仗助

ん、ジョニィか。

仗助

どうした？

ジョニィ

今日、裕也さんが迎えに来てくれるって！

仗助

え…

仗助

ほんとか？

ジョニィ

うん！

ジョニィ

もう大丈夫だよお兄ちゃん、楽になっても。

仗助

わかった…

仗助

ってか交渉しに行ったのか？

ジョニィ

そうだよ。もうすぐ着くって。

仗助

あとは兄ちゃん達にバレなきゃいいがな…

ジョニィ

そこはもう任せて。

定助

オレらで何とかするよ〜！

仗助

ありがとな…

仗助

（やっと楽になれる…）

窓からノックの音が聞こえた…

コンコン

裕也

仗助、迎えに来た。

裕也

さっさと行くぞ。

仗助

ん、裕也…！

仗助は子供のように名前を呼んだ。その呼び掛けに反応した裕也は、優しく微笑みながら仗助を連れて虹村家へと向かった。

定助

お兄ちゃん、幸せになれますように…

徐倫

さぁて、あとはひと仕事残ってるわよ〜。

ジョニィ

説得しなきゃ…

仗助

裕也…

裕也

ん？

仗助

…好き。

裕也

俺の恋人が形兆ってこと知ってて言ってる？

仗助

…付き合ってたのか？

裕也

逆になんで知らないんだ…

仗助

…わかんないもん。

仗助

外に出てねぇし…

仗助

学校だって…

仗助

親が行かせてくれなかった…

仗助

せっかく一人の、家族から解放されると思ってたのに…

裕也

…言い方が悪かったな。

裕也

付き合ってんだよ、俺と形兆。

裕也

だから友達って意味の好きで受け取っていいんだな？

仗助

…（頷

裕也

ん、そろそろ着くから起きとけよ。

仗助

んぁい…

裕也

（…匂い的に、何日も寝てねぇな此奴。）

裕也

ただいまぁー。

裕也

連れてきた〜。

億泰

仗助ェ！

仗助

んにゅ…？

形兆

すっげー眠そう。

仗助

ねむ…

仗助

う…

億泰

仗助、おいで。

仗助

…んゆ？

億泰

ん。（抱擁

仗助

んきゅ…

億泰

"おかえり。"

仗助

…"ただいま。"

裕也

…仗助、とりあえず億泰と風呂入れ。

仗助

…わかった。

仗助

風呂…！

仗助

えっと…これ…？

億泰

仗助、俺がやるから湯船浸かっとけ。

仗助

…ん。

仗助はこの時、初めての風呂に入った。いつもなら入るなと言われる風呂に。

仗助

…すっげー、風呂ってあったけぇもんなんだな。

億泰

仗助、風呂はあったけぇもんだ。だからな、俺ん家にいるんだからゆっくり入れ。

億泰

逆上せないようにしろよ。

仗助

ん…

その頃、風呂場の外で…

裕也

あの二人引っ付かねぇかなぁ…？

形兆

そのうち引っ付くだろ。

裕也

いーやーだー！

裕也

今がいい！

形兆

騒ぐな、バレるだろ。

裕也

だぁってぇ…！

裕也

あの二人いい感じなのに一切その気配がないんだぜ？！

形兆

落ち着けっての。

形兆

それより先に考えることがあるだろうが。

裕也

…そうだった。

形兆

とりあえず億泰の部屋でいいよな？

裕也

当たり前だろバカ

形兆

（いつの間に腐男子になったんだ此奴。）

仗助

はふ…

億泰

仗助の髪の毛絡まりすぎててびっくりした…

裕也

そんなに？

億泰

何日も風呂入って無かったみたいでな…

形兆

そらそうだわ…

仗助

…はふ…ふあ…

億泰

仗助、飯食うか。

仗助

ま…まう…んま…？

億泰

あーダメだ食いたい

形兆

落ち着け

裕也

食っちまえ！

形兆

馬鹿野郎（殴

裕也

あてっ…

仗助

…まん…ま…

億泰

ぎゅーする？

仗助

にゃ！

億泰

ほらよ。（抱擁

仗助

ぎゅー…（抱擁

裕也

めっちゃ撮れる。（激写

形兆

落ち着けって。（動画撮

仗助

…みゃ、みゃーう。

億泰

とりあえず仗助のほわほわが落ち着いてから飯だな。

形兆

（引っ付いてていいんだぞ）

裕也

（やっとだ…見れた…）

仗助

ぎゅー…ぎゅー…

仗助

二人も…ぎゅー…

裕也

…お言葉に甘えて。（抱擁

形兆

俺も…（抱擁

仗助

ぎゅー…ぎゅー…！

仗助

えへ…いっぱいぎゅーしてる…

3人は決意した。此奴は絶対に幸せにすると。

億泰

仗助、飯食うか？

仗助

んま！食べる！

裕也

じゃあ作ってくるわ。

仗助

やーや…！

仗助

俺が作るの…！

億泰

仗助、無理すんなって。

仗助

にゅ…

仗助

…作らなくてもいい？

億泰

作らなくても大丈夫だ。

裕也

俺が作ってやるからな。

そこから仗助の新しい生活が始まった。

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