怯 ー怯
青嫌われからの愛され
桃青多め
会議中
青が血を吐いて倒れた。
今、病院に着いたところだ。
医者によるとストレスらしい。
青の最近のストレス、というと 心当たりがある。
きっと他のメンバーも同じ。
俺たちは青のことを嫌っていた。
医者に病室に案内され 部屋に入る。
他のメンバーは手続きや 荷物をやってくれているため
とりあえず俺だけ。
桃
名前を呼び青に近づく。
青
青
青は酷く怯えてる様子で
近づく度に後退りする
桃
桃
なるべく優しい声でそう声を掛け ドアに体を凭れさせる。
気まづい沈黙が続き
俺は青を見る
青は顔を背け 今にも泣き出しそうになっていた。
看護師
暫くすると看護師が部屋に入ってきた
看護師
看護師
そう言って青の袖を捲る
青
看護師
看護師
そう言って包帯を取り出す看護師
青は小さく頷き
深く俯いた。
俺からだとあまりよく見えず 何が起こっているのか分からなかった。
唯、少し見えた青の腕は
前のものとは変わり果てていた。
桃
俺は
俺たちはここまで青を苦しめていたのか
先程の怯え
腕の傷
これだけでも
これまでの苦しみを理解するのには 十分すぎるものだった。
看護師
思考を巡らせていると いつの間にか処置も点滴も 終わっていた様で
看護師が外に出ていく。
また、2人になった。
桃
沈黙が気まづく 青に声をかけた。
青
俯いたまま頷く青。
この様子だと断るのが怖かったのだろう
無理をさせたか。
そう思うものの
一応の許可に甘え 青に近づく。
桃
青
椅子に座り青を見る。
やはり怖がっているみたいだ。
無理もない。
俺は一方的に会話を投げた。
桃
桃
桃
青
小さな声
それだけでも聞けて嬉しかった。
点滴が終わり、退院が許された。
病室には5人が揃い
青はより、怯えた様子。
紫
青
俺だけなら声を出して反応してくれたが ここまで自分を嫌っていた人がいると
声も出せないようで ひたすらに下を向いていた。
赤
赤
赤
その様子にはみんな気づいているようで
赤は優しく声を掛けた。
赤
赤
赤
赤
赤
青
赤の言葉を聞いた青は少し驚いて 顔を上げた。
黄
黄
そう言って青の体に目をやる黄
青の体はやせ細っていて 食べてなかったのは明確だ。
橙
橙
橙
青
小さく声を漏らし なにか考え込む。
紫
紫
紫
暫く説得が続き
結局怖さに負けたのか 青は首を縦に振ってくれた。
会議中倒れた
そしたら今まで嫌っていた癖に
急に心配されて 一緒に住むことになってしまった。
一緒にいるのが嫌で
家に着いてすぐ部屋に駆け込んだ。
だから今は部屋で一人。
青
机に置いてあったカッターを手に取る
カチカチ
刃を出して
腕に刃を当てて思い切り 横に引く
シュッ
軽い音が鳴った後 赤く腕が染まっていく。
青
何度も何度も刃を引いた。
ガシッ
青
いきなり手首を掴まれた。
横を見ると相方の顔。
青
桃
青
桃
図星なことを言われて反論出来なくなる
黙りこくると
腕を持ち上げられ包帯が巻かれてゆく
ぼーっとその光景を眺めていると 声が掛けられる
桃
青
桃
青
桃
青
それを聞いて部屋を出ていく桃くん
桃くんなら割と話せる自分に驚く
腕の包帯を見ると 几帳面に巻かれていた。
桃
青
ゼリーを受け取り口に入れる
青
桃
それから3口程口に入れ
桃くんに渡す
青
桃
桃
そう言って部屋を出ていく
入れ違いに他の人が入ってきた
黄
黄
なんでだかわからないけど 声が出ない
視線を下にして時間を過ごす
桃
桃
そうこうしているうちに 桃くんが戻ってきた
黄
黄
そう言って僕の方を見る黄くん
桃
そういって頭を撫でられる
僕は
いつの間にか眠っていた。
コメント
2件
こういう嫌われからの愛されみたいなの好きですෆ.*・゚ 神作すぎて♡沢山押しときました.ᐟ.ᐟ
推しペアの黄青あって嬉しいです。こういうの好きなのでもっとみたいです。