だいふく
麗央は、震える指で服の最後のボタンを外し、無防備な身体をさらけ出した
目を逸らしたくても、逸らせない
服を脱いだ瞬間に、体温が部屋から引き剥がされるような錯覚に襲われる
麗央
精一杯の虚勢でそう吐き捨てたが、声はすでに濡れていた
情けなくて、悔しくて、叫びたかった
朔矢が前に出てきて、笑いながら麗央の顎に指をかけた
朔矢
朔矢
蓮
蓮が低く言い、革靴で床を鳴らしながら近づく
鋭い目線が、裸の麗央を上から下までなぞった
蓮
そう言いながら、蓮は麗央の顎を無理やり上げさせた。目を合わせる。逃げ場がない。
そのまま、唇が触れる――否応なく奪われた
麗央
もがく腕を、龍牙が後ろからがっちりと押さえ込んだ
口を噤み、冷静に押さえつけるその手は、まるで道具のように無機質だった
龍牙
龍牙
耳元で囁かれ、麗央の抵抗は小さくなる
その隙を逃さず、朔矢が前に回り込んで笑ったまま言う
朔矢
彼は麗央の腰を引き寄せ、指を這わせた
ゾッとするような感触に、麗央の背筋が震える
麗央
麗央
零斗がビール缶を床に置きながら言った
零斗
零斗
零斗
そう言って近づいてきた零斗は、首筋に手を這わせながら、麗央の耳元で囁いた
零斗
零斗
耳元で囁かれたその声に、ゾッとするほど背筋が震えた
息を吸うたび、肺がきしむ。喉の奥が詰まって声にならない。
逃げたい。逃げられない。いや、逃げられたところで、もう――
麗央
突然、背中を乱暴に押され、身体がソファに押し倒された。
次の瞬間、俺は強引に脚を開かれた
それと同時に朔矢が指を舐めている
朔矢
麗央
ツプ
麗央
龍牙
龍牙
ツプププ
――入ってきた
異物が、俺の中に
指だとわかる。太さも、冷たさも、呼吸に合わせて動く感覚も……全部が生々しすぎる。
麗央
麗央
口では拒絶しても、腕も足も押さえられて、逃げる力なんてもう残ってなかった
朔矢が、その様子を見下ろしながらニヤつく
朔矢
朔矢
麗央
クチュ
グチュ
麗央
麗央
麗央
なのに、それを聞いて誰かが笑った。余裕のある、嘲るような笑い。
朔矢
朔矢
違う、違う、違う……!
心の中で必死に否定しても、身体は止まらない
ズププ
コリュ
麗央
麗央
コリュ
麗央
麗央
ビュク
零斗
皮膚のあちこちがジンジンと火照って、じわじわと侵されていくのがわかる
朔矢
ップン
麗央
麗央
朔矢
蓮
麗央
息を吸うたびに、肺が焼けるようだった
押さえつけられた身体からは汗がにじみ、呼吸が苦しくなる
グイ
麗央
零斗
零斗
零斗が、薄く笑いながら背中に手を添える
その手はやけに冷たくて、どこか機械的だった。感情がない。
ただ“そういう作業”として、俺の身体を扱ってるのがわかる。
無理だ。こんな……絶対……
逃げたい。でも脚は押さえられてて、腕もねじられたまま。
顔はソファに押しつけられて、口から熱い息が漏れるばかり
涙も声も、もう何度流れたかわからない
麗央
麗央
かすれた声を絞り出しても、誰も止まらない。むしろ、朔矢が楽しそうに口笛を鳴らす。
朔矢
朔矢
耳元で囁かれ、ゾクリと背筋が震える
その瞬間、蓮が動いた。無言のまま俺の腰を押さえ、太ももをぐっと開かせる
指の跡が残るくらい、力は容赦なかった
麗央
麗央
喉が裂けるほど叫んだ
でも、誰も答えなかった
零斗の手が腰に回り、何か硬くて熱いものが、肌に触れた
なに……やだ……無理、やだ……っ
ごくん、と喉が鳴った
背中を押さえつけられたまま、身体が小さく震える
冷や汗が首筋を伝い、肩ががたがたと揺れた
零斗
その言葉と同時に、硬いものが押し込まれてきた
麗央
麗央
鋭い痛みが、裂けるように腰を突き抜けた
何がどうなってるのか、わからない
でも、明らかに“入ってくる”何かがある
太くて、硬くて、熱い。内側が引き裂かれる感覚に、呼吸が止まる。
零斗
零斗
零斗の低い声
朔矢が笑っている。
龍牙は無言のまま、俺の足を押さえている。
蓮の手は背中に置かれたまま、俺の震えをしっかりと感じ取っている。
麗央
麗央
声にならない叫びが、ソファに吸い込まれる
ズッ
押し込まれるたび、腹の奥がかき回されるようで、頭が真っ白になる
麗央
押し込まれた姿勢のまま、もう声も出せなかった
腕はソファの縁に縋るように伸ばされ、身体は誰かの手で好き勝手に扱われる
どこが痛くて、どこが熱いのか、自分でももうわからない
喉の奥が詰まり、目の裏がじわじわと熱くなる
やだ……もうやだ……
涙なんて、絶対に見せたくなかった
泣いたってどうにもならないことくらい、とうに知ってる
でも、もう――限界だった
麗央
嗚咽が漏れる。こらえても、こらえても、次々と溢れて止まらなかった。
ぼろぼろと、頬を伝って落ちる涙
ソファの革に、熱い雫が音を立てて落ちる
その瞬間、四人の動きが一瞬だけ止まった
朔矢が最初に反応した
まるで面白い玩具でも見つけたかのように、にやりと笑い、麗央の涙を指でなぞった
朔矢
朔矢
泣き顔を覗き込みながら、くくっと喉を鳴らす
嬉しそうに指先に付いた涙を見つめる様子は、ひどく悪趣味だった
朔矢
朔矢
龍牙はそれを見て、小さく鼻を鳴らした
龍牙
龍牙
その言葉に感情はなく、ただ事務的だった
けれど、力を緩める気配も、止める気も一切なかった
蓮は少しだけ眉をひそめ、麗央を上から見下ろす
だが、それは憐れみでも同情でもなく――ただの観察
蓮
冷たい声
泣くことすら、“その程度”だと判断された
最後に、零斗がふっと息を吐いた
零斗
そう言って、涙で濡れた頬を指で押さえた
そのまま、乱暴に顔を持ち上げさせられ、強制的に目を合わせられる
零斗
零斗
ぞっとするような視線に、麗央の全身がこわばる
零斗
零斗
耳鳴りがする
自分の泣き声が、自分のものじゃないみたいに聞こえる
それでも誰一人、止まらなかった
――涙は、彼らにとって“合図”ではなく、“ご褒美”だった。
コメント
2件
やっばい!続き見た過ぎる…麗央くんの泣き顔見た過ぎる…!✨