桃莉
……ここは…?
菜々乃
桃莉!
桃莉
お姉ちゃん…?
菜々乃
そうだよ!お姉ちゃんだよ!
先生
良かった…。桃莉さん酷かったら記憶喪失になる所でした…。
お父さん
そうなんですか?
先生
はい。でも、さっきお姉ちゃんの事言っていましたので記憶喪失ではありません。
お父さん
良かった…
桃莉
お父さん…
お父さん
どうした?桃莉
桃莉
いつ退院出来るの?
お父さん
先生、どうでしょうか?
先生
1ヶ月ぐらいですかね。
桃莉
1ヶ月も…?
お父さん
そうみたいだな
桃莉
早く家に帰りたい…
菜々乃
桃莉…
先生
でも、早くなれば1ヶ月もしませんよ。
お父さん
そうなんですか
菜々乃
ねぇ、お父さん
お父さん
どうした?
菜々乃
私、桃莉が退院するまで病院にいてもいい?
お父さん
んー、先生大丈夫でしょうか?
先生
大丈夫ですよ。お客さん用のお風呂がありますので。
菜々乃
ありがとうございます
お父さん
今までお世話になりました。
桃莉
ありがとうございました。
菜々乃
ありがとうございました。
先生
いえいえ大丈夫ですよ。また何かあったらすぐに来てくださいね。
お父さん
はい、ありがとうございます。
私の骨折はまだ完全に治って無いので包帯を巻いて、松葉杖を使う生活になる。
お父さん
ただいま〜
菜々乃
ただいま〜
お父さん
桃莉?どうしたんだ?
桃莉
いや…このまま家に入ったらまたなんかやられるんじゃないかなって
お父さん
桃莉…
菜々乃
桃莉、大丈夫だよ。何かあったらすぐ私が守るから!
桃莉
お姉ちゃん…ありがとう😢
菜々乃
大丈夫!さぁ入ろ?
桃莉
うん
桃莉
た、ただいま
桃莉
お、お母さん…
お母さん
お、お帰り
菜々乃
お母さん!何か言う事あるでしょ?
お母さん
…
お母さん
桃莉ごめんね😞あんな酷い事をして…
桃莉
いいよ。お母さんが謝ってくれて嬉しいよ😊
お母さん
桃莉…私、桃莉の本当のあなた知らなかった…
桃莉
どういう事?
菜々乃
お母さん話してあげて
お母さん
ええ
桃莉
?
お母さん
桃莉が生まれた時、私が桃莉の事嫌っていたって知ってた?
桃莉
うん…知ってたよ。お姉ちゃんから聞いた
お母さん
その理由は聞いてない?
桃莉
うん
お母さん
その理由はね…本当は桃莉私の子供じゃないのよ…
桃莉
え…
お母さん
私が2人目の子供を産んだのは確かよ。でもね、もう1人のお母さんがいてそのお母さんも子供を産んでたみたいで私の子供ともう1人の子供が入れ替わってしまったみたいなの…
桃莉
そんな事が…じゃあ私、そのもう1人のお母さんの子供って事?
お母さん
ええ
桃莉
それはいつ気付いたの?
お母さん
もう1人のお母さんから電話がかかってきて、そんな事を言われたのよ。
桃莉
そんな…
お母さん
ってそんな事嘘に決まってるじゃない!!
桃莉
え…?
お母さんはナイフを持っており、桃莉を刺そうとした。
しかし、ナイフは桃莉には刺さらず、菜々乃に刺さった。
桃莉
お姉ちゃん!!!!!!
お母さん
菜々乃!!!!!!
お母さん
何で菜々乃がっ!…
お父さん
またやりやがったな…間に合うかもしれない!病院に行くぞ!
先生
残念ながら息をしていません…
桃莉
そんな…
菜々乃
………桃莉…………
桃莉
お姉ちゃん!!!!!!
桃莉
先生!お姉ちゃん喋れてます!
先生
ホントだ…いけるかもしれない…!
お父さん
先生、どうですか…?
先生
ちょっとお待ちください。
お父さん
はい…
菜々乃
ご………めんね…………
桃莉
お姉ちゃん!もう喋らなくていい!
菜々乃
い……やだ………桃莉………と……話したい……
桃莉
お姉ちゃんが良くなってからたくさん喋ろ!ね?
菜々乃
……うん…………
先生
微妙な所です…
お父さん
そうですか…
桃莉
先生!お願いです!お姉ちゃんをお姉ちゃんを助けて下さい!
お父さん
桃莉…
菜々乃
……桃莉を助けられて良かった…
桃莉
お姉ちゃん…ほんっっとありがとう!(´;ㅿ;`)
先生
あっ……息が止まってしまいました…
桃莉
嘘…
先生
呼吸器を付けてみます!
桃莉
お願いしますっ!
先生
残念ながら息をもうしていません…
桃莉
嘘…お姉ちゃんっ!
お父さん
嘘だろ…
桃莉
お姉ちゃんっ…
菜々乃
(桃莉!)
桃莉
お姉ちゃん!?どこ!?
菜々乃
(桃莉の中だよ)
桃莉
本当?
菜々乃
(うん!本当だよ!)
桃莉
お姉ちゃん…ありがとう守ってくれて
菜々乃
(いいよいいよ( ˆᴗˆ )私守れて嬉しかった)
桃莉
お姉ちゃん…
菜々乃
(お母さんは?どうなったの?)
桃莉
逮捕されたよ
菜々乃
(やっぱり、私を殺したから?)
桃莉
うん。それと、私にあんな事をしたからだってお父さんが言ってた
菜々乃
(そうなんだ…)
菜々乃
(ごめん、桃莉…私そろそろ行かなきゃ)
桃莉
嘘…やだ!
菜々乃
(私もずっと桃莉のそばにいたい、でも行かなきゃ行けないんだ…ごめんね)
桃莉
……私、お姉ちゃんの分も生きるね!
菜々乃
(桃莉…ありがと😊じゃあね)
桃莉
うん!上から私を見守っててね!
菜々乃
(もちろんだよ。桃莉に何かあったらすぐに行くね😊)
桃莉
ありがとう!じゃあね!
菜々乃は桃莉の中から消え、菜々乃はいつも桃莉の事を見守っていました。