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辻霊音
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辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
~後日~
桃
桃
桃
『ぼくとおつきあいすること、考えてくれませんか、?』
『ずっとずっと前から大好きでした。』
『できるなら恋人として見てほしい。』
『桃先生のこと大好き。』
”先生は、誰を選ぶの?”
桃
桃
桃
桃
ついに来てしまった。この時間が。
桃
告白されたことが迷惑とかじゃないし、俺だってみんなのことが好き。
でも、俺の”好き”とあいつらの”好き”は違うみたいだから。
幼稚園のあの時だって、悪ノリとかそういうことだと思ってた。
まさかあの時からずっと俺のことが好きだったとは。
そう思ってくれるのは嬉しいんだけど。
嬉しいんだけど、胸の奥に複雑な感情が絡まっている。
誰か一人を選んだ場合、他のみんなとはこれからどういう顔して会えばいいのだろう。
向こうが辛くなってしまうと思うし、そもそも俺に誰か一人を選ぶという選択ができるのだろうか。
かと言ってじゃあ『俺は全員が好き』とはぐらかすのは違うと思う。
あいつらはもう、俺が思ってるよりずっとずっと成長している。
子ども扱いをしてはいけない。一人の人として受け止めなきゃいけないのに…
桃
俺は一体、どうすればいいんだろう…
黄
黄
通学にわざわざ遠回りをしたとか、そんな無駄なことはしてない。
だけどこんなにも疲れた理由に、ぼくは心当たりがある。
今日は、通学中に神経をいつもより何倍も使ったから。
昨日何年も前から思いをはせていた先生にようやく告白をした。
いつもみたいに先生たちと一緒に学校に来たけれど、明らかにみんな気まずそうだった。
そりゃあそうだ。突然昔から仲良かった人に告白し、そして告白されたから。
告白した時先生はすごく驚いていたけど、それでも一生懸命受け止めてくれようとしてくれた。
正直、この恋が実るなんてこときっとない。
それでもやっぱり、ぼくが先生のことを好きなことに変わりはないから。
フられたとしても、あと少しは好きなままでいさせてほしい、なんて。
これはわがままかな…
黄
青
今は体育の授業中。そして次はリレー。しかもよりによって僕はアンカー。
チームで円陣を組んだけれど、気合がいまいち入らなかった。
その理由は、もうすでに分かっている。
昨日大好きな桃先生に告白をした。
僕はかっこいい言い方とかこれっぽっちも分からない。
だから正直に僕の気持ちを伝えた。
桃先生はびっくりしてたけど、それでも僕の話を何も言わず最後まで聞いてくれた。
もう、いいんだ。
桃先生が話を聞いてくれただけで十分。
それなのに、それなのに…
桃先生と付き合いたいだなんて思ってしまう僕はまだ子供だなあ…。
青
『す、好きです!!』
赤
今はお昼休み。同じ部活の後輩に告白された。
きっと桃先生もこういう気持ちだったんだろうなぁ…
なんて、告白してくれた子が目の前にいるのに、あまりにも失礼だ。
しっかりとこの子に向き合わなければ。
だから、…
赤
俺には好きな人がいるんだ。君の真剣な思いには応えられない。
…そう伝えたら、彼女は笑って「そうですよね、ありがとうございます。…」と言った。
「ありがとう。」…それは、俺が桃先生に告白した時に言った言葉。
この子も俺も同じ気持ちだと思うと、不思議と親近感が沸いてきてしまった。
……桃先生は、この気持ちをわかってくれただろうか。
キーン、コーン、カーン、コーン…、
長い長い一日が終わり、ようやく帰る時間になった。
今日は一日中授業も友達の話もまともに聞けなかった。
理由なんて簡単。昨日初恋の相手に告白をしたから。
『これからは子供じゃなくって、できるなら恋人として見てほしい。』
…なんてかっこつけたけど、先生はしっかり受け止めてくれただろうか。
幼稚園の時、とても広く感じた背中は一昨年には同じくらいになっていた。
今では先生を追い越し、軽く見上げられるほどにはなっていた。
そう言って先生をいじると決まって「お前は精神が子供なの」と笑って返してくれる。
もちろん先生は場を和ますために言ってくれたことはわかっている。
でも、俺にとってその一言は思ったよりずっしりときた。
先生に追いつきたい。憧れはいつしか、好きという感情に変わっていた。
自信を持って先生の隣を歩けるようにたくさん努力をしてきた。
橙
橙
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
※あ?
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
辻霊音
【頑張るとは言ったものの時間稼ぎのために】 次回:♡2000 前回1000もありがとうございますm(_ _)m