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「子供にはお腹にいた時の記憶があるんたって！」町にいた女が横で手を繋いでる男に、ぴょんぴょんしながら言ってた
気がする
？？？
？？？
あぁ、クソが
んなもんいらねぇよ
こんなの知りたくなかった
空浮
萎燐
萎燐
こいつは空浮、歳は忘れた
男か女かも知らん、なんも言ってなかったし
名字はたしか、うねじめ
漢字はピョンピョンの方の羽じゃなくて、シャッシャッの方の羽で（羽←コレ）
ねじめの部分は忘れた
ラップは上手い まあ、俺の方がすげーけど
割と良い奴
空浮
空浮
萎燐
空浮
なんで分かんねぇんだよ
俺はお前らがいれば…
輝石
空浮
こいつは輝石、歳は…10？だっけ、わかんね、忘れた
女だけど舐められるから、男のフリしてるらしい。今はしてないけど
いい考えだ
夜は大体いつもあぽりあ、ってとこでお手伝いしてるらしいから、そこに行けばいつでも会えて便利
空浮
空浮
輝石
空浮
輝石に、甘すぎると言っときながら空浮も十分甘いだろ。ってのは心に閉まっとくことにした
空浮
輝石
輝石
萎燐
萎燐
萎燐
別に、あいつらがああ言ったから来た訳じゃない
断じて違う
…とはいえ、ここ、チャイムの前で何十分もいる訳にはいかないし、そろそろいかないと…
──ピンポーン──
萎燐
出ねぇし
は？ふざけんな。せっかくこの俺が来てやったのに…
無駄足だったな、帰ろう
──ザッザッザ──
萎燐
子供
青石
青石
萎燐
なんでだよ
なんでだよなんでだよ
ナンデダヨ
──ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ──
青石
呼ぶな
その口で俺の名前を呼ぶな
どうせ、お前にとって俺は邪魔物だったんだろ？
俺がいない方が幸せになれたんだろ？
ふざけんな、ふざけんな
俺は、生きてるんだぞ？
青石
？？？
──ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ──
萎燐
萎燐
萎燐
萎燐
萎燐
萎燐
萎燐
過去の萎燐
過去の青石
過去の青石
母さん
過去の青石
過去の青石
母、さん
過去の青石
過去の青石
過去の萎燐
まって、とか言えたらよかったんだろうな
でも、俺じゃ無理だった あの時の俺じゃ
でも、少しでも見てほしかった
だから、がんばった
ムダだったけど…
母さん、母さん
萎燐
何度呼んでも来てくれない
萎燐
萎燐
ごめんなさい
萎燐
うまれてこなければよかったのに
──ガン！ガン！──
萎燐
──ガン！ガン！──
萎燐
萎燐
次の日
萎燐
萎燐
萎燐
萎燐
萎燐
萎燐
…！
あ？なんだコレ…
頭痛ぇ…
フラフラする…
萎燐
なんか頭が生温い…？
萎燐
萎燐
萎燐
あいつんち行くか
どうせ輝石ならなんとかしてくれるだろ
空浮いないといいけど…
多分、「まだお母さんの所行ってないんだ？早く行こうか？」とか言ってきそう
はぁ、あいつの所なんかぜってー行かねぇ
──今日もまた、変わらずに日々は過ぎていく──
作者
作者
