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ー次の日ー
ゆあん(中学生)
その日、珍しく良い気分で起きた俺は、 呑気に鼻歌を歌いながら登校していた。
記憶は曖昧だけれど、確か志乃が居なかったのは、あいつが朝練のために先に学校に来ていたからだと思う。
毎年帰宅部の俺には全く無縁の話だ。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
いつもは賑わいと喧騒でごったがえしている教室が、今は別空間のように静まり返っている。
初めて見る景色に若干そわそわしながら自分の席に着き、辺りを見回す。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
何気なく目を向けた先にとあるものを見つけ、俺は思わず固まってしまった。
見つめる先は、志乃の机の中。
そこに、ぼろぼろの紙束らしきものが入っていた。
少し目を凝らしてみると、それが教科書であることが分かり、少し背筋が涼しくなる。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
誰に向けるでも無い言い訳を心の中で唱えながら、そろそろと机に手を伸ばして教科書を手に取る。
これ以上傷を付けないよう、ぱらぱらとページをめくってみると、
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
唖然としながら表紙を裏返してみて、
ふっ…と、何か違和感があることに気がついた。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
裏表紙に付いた、もう元に戻ることは無い折り目。
ページの端に描かれた下らないらくがき。
その全てが、毎日嫌になるほど目にしてきた自分の教科書の特徴と一致して、頭がくらっとした。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
毎秒ごとに募る不安を身に感じながら、恐る恐る名前の欄を見る。
そこには、
ゆあん(中学生)
…………
自分の名前。
それは、分かる。
己の目でその一文字一文字を捉えて、 脳がしっかりとそれを受け取った。
けれど、理解は出来なかった。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
数日前に失くしたと思ってた、
数学の教科書があるんだよ。
ゆあん(中学生)
今度はより強く、間違えようが無いくらいに、背筋が凍った。
回らない頭で、ひとつひとつ、物事を整理していく。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
カタカタと音を立てて、頭の中で思考のパズルが徐々に組み上げられてゆく。
けれど、
最後の1ピースがはまりそうになった瞬間、その完成形が何か、すごく厭なものになる気がして。
ゆあん(中学生)
だから、俺は、
組み上がったパズルに石をぶつけて台無しにしてしまうみたいに、
それまで立てていた悍ましい予想を、
思考諸共投げ捨てた。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
半ば無理矢理、自分自身を納得させるように呟いて、
開いていた教科書をそっと閉じた。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
そうして深呼吸をしてから、
志乃が自分にとって案外大切な存在となっていたこと…
それと、
えとさんや、じゃぱぱ達との別れが思いの外辛かったんだということに今更ながら気付いて、
ゆあん(中学生)
その場には到底似合わない、苦笑いを溢してしまった。
***
…………
あれから、約一週間の時が経った。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
俺と志乃は、前と変わらずに仲良く過ごせていた。
もう中学卒業までたったの一ヶ月…
期末テストやら受験勉強やらで忙しくしているうちに、
先週の出来事は俺の中で既に色褪せつつあった。
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
…まぁ、
そうやって自分の中でずっと気が張り詰めていた時点で、
大丈夫なんかじゃなかったことくらい、自覚するべきだったと今では思う。
でも…仕方がなかったんだ。
その馬鹿さ加減が原因であんなことになるなんて、当時の俺は考えもしなかったから。
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
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志乃
志乃
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
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志乃
志乃
志乃
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
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志乃
志乃
ゆあん(中学生)
志乃
志乃
志乃
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
ゆあん(中学生)
幾度となく交わした、あまりに馬鹿馬鹿しい会話のうちのひとつ。
それだけの出来事が、少し…自分を、落ち着かせてくれた気がした。
-to be continued-