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柊登馬

見回り行くぞ

あの女の事を 考えている間に1日が過ぎ、

すっかり日常と化した 見回りをする。

平和な街を歩いていても、

頭の中は 三春のことでいっぱいだった。

楡井秋彦

桜さん大丈夫ですかね…

蘇枋隼飛

思い出せないだけで記憶が消えることは無いし、きっと大丈夫だよ

男児

△△ちゃん!こっちこっち!

女児

きゃはは!

と、通りかかった公園で

小学生くらいの 男女が遊んでいる。

ランドセルを地面に放って 駆け回るその姿に、

どこか懐かしさを覚えた。

桜遥

( 何でだ…?俺は誰かと遊ぶなんて… )

昔から 見た目を気味悪がられ、

誰も近寄ってはこなかった。

教師には叱られ、 クラスメイトには陰口を言われた。

だから友達と遊ぶなんて事は なかったはずだ。

じゃあなんで…。

『遥!』

桜遥

ふいにそんな声が聞こえた。

明るくて柔らかい、 心地の良い声。

その声が聞こえた瞬間、

俺の頭の中に動画を 巻き戻すように記憶が溢れた。

そうだ、 アイツの名前は───

桜遥

ダッ

楡井秋彦

ちょ、桜さん!?

俺は驚く楡井達を無視して 走った。

三春舞桜side

桜遥

舞桜!

帰り道。

今日は校門の前に 遥がいることもなく、

安心しつつも どこか寂しく思いながら

帰路についていると、

後ろから 私を呼ぶ声が聞こえた。

三春舞桜

!、はる…か、

桜遥

舞桜!舞桜…だよな?

振り返ると、 息を荒らげた遥に肩を掴まれる。

その気迫に驚きつつも 顔を上げると、

蜂蜜色の瞳と目が合った。

桜遥

悪い、忘れてて…

桜遥

嫌な記憶ごと押し込んでたっつーか…

桜遥

絶対忘れるはずねぇのに

三春舞桜

遥…思い出してくれたの?

桜遥

あぁ、思い出した

三春舞桜

そっか…

感動と嬉しさが 込み上げてきて、瞳が潤む。

すると遥は驚いたように 肩から手を退けた。

三春舞桜

よかった…これでまた話せる?

桜遥

あぁ

三春舞桜

また会える?

桜遥

今度は…、約束する

恥ずかしいのか 少し口を尖らす遥に、

私は思わず笑った。

昔みたいに また2人で桜を見よう。

来年も再来年も、ずっと。

私達はそんな約束を交わした。

私が隣の大きな手を 自分のそれで包むと、

応えるように 弱く握り返してくれる。

そして夕焼け色に染まる道を 歩いたのだった。

遥か未来の桜色が、 見えた気がした。

遥 か 未 来 の 桜 色

fin

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コメント

16

ユーザー

コメント失礼します‼️‼️ 最近うぃんぶれにハマりだして桜くんにめろめろなんです😻 てまりさんのうぃんぶれの小説も天才ですね‪👊🏻‪👊🏻❣️❣️

ユーザー

今回も最高でした!!🥰🥰 桜思い出したんだー!!!よかったー😭😭😭 なんか思い出してからが本当の再会って感じがしますね😖💓💓 お互いにお互いが特別な存在だったんだなって凄い胸が締め付けられました🫂💓 あー…、語彙力がなくて申し訳ないんですけど、本当に涙が溢れそうな感動でした🥲

ユーザー

ひゃーーもう完結で寂しい気持ちもありますがお疲れ様でした!!!! 思い出してくれて良かったです、😿😿💖 次作もまた見させてもらいます!!!

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