TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

たんぺん

一覧ページ

「たんぺん」のメインビジュアル

たんぺん

1 - 黄赤

♥

347

2021年01月05日

シェアするシェアする
報告する

黄赤

昔から、俺が対象外ってことは分かっていた

幼馴染だし

男だし

どうしても、恋愛としては見られないんだろうな、って

理解はしていた

それでも、友達としてなら

親友として、側にいるくらいなら

それくらいは、許して欲しい

って、そう思ってた。

…え、っ

……フラれました

夜中に突然押しかけてくることなんて

今まで一度も無かったのに

っとりあえず、中入りな、?

黄くんはこくん、と頷いて

俯きながら部屋に入っていった

飲み物、お茶しかなかったや、ごめんね、

…ううん、ありがと、

ここまで暗くなった黄くんは初めて見た

そこまで好きだったのか、彼女のことが

…優しすぎて、物足りない、って

暫く黙っていた黄くんが、口を開いた

……僕じゃ、駄目だったのかな、

大事に、してたつもり、なんだけどなあ、っ

聞いてられなかった

俺は無性に腹が立って

気づいたら、黄くんを押し倒していた

…ね、そんな女より、俺にしない?

絶対幸せにするよ、?

優しすぎて物足りないなんて言わない

辞めろ

俺のが、誰よりも黄くんのこと好きだよ、?

止まれ

…俺のこと、好きになってよ、っ

…ぇ、?

…、っ、

最悪だ

ずっと閉じ込めてきたのに

蓋をして、溢れないように

黙ってたのに、

…なんて、

……嘘だよ、

元気でた?、なんて

乾いたような笑顔で

黄くんから離れる

もう寝なよ、ベッド貸すしさ

そう言って、空っぽになったコップを片付けようと

机に手を伸ばした、

…っいいんですか、?

気づけば目の前に黄くんの顔があって

俺は押し倒されていることを理解した

…僕が赤を利用するってことですよ、?

苦しそうな顔

そんな顔するならいっそ

いっそ、利用してくれればいい

少しでも、黄くんの中に入れるなら

俺を、意識してくれるなら、

…いいよ、利用してくれて、

俺は、何でもする

この作品はいかがでしたか?

347

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚