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7件
…もしかして…にゃぽちゃんって…陸海空の誰かが変装してたり…??あたってない自信しかないけども…空くんかな…?
早めに見れた嬉しい!!!!! クリスマスならではのものも描きたいですよねぇ…!3、4、5まであるんですね!楽しみにしてます✨にゃぽちゃん男!?それとも…男の娘ぉ…!?
あの…ほんとにおかしいと思うんですけど、コレを読んで半泣きになってる私がいます…宗教が、生きている地が違うとも、クリスマスの日くらいは皆笑顔で過ごせるといいな〜って…テラーの小説で半泣きになったのははじめてです…笑素敵なお話しすぎて…とりまあと3周はしてきます!!
イタリア
イタリア
日本
ドイツ
ある寒い日の夜
日独伊三人衆は仕事帰りに『久々に全員残業がないからせっかくならどこかご飯にでも行こう』というイタリアの提案で、少し高めのレストランで夜を済ませていた
日本
イタリア
ドイツ
イタリア
日本
イタリア
ドイツ
イタリア
ドイツ
イタリア
ドイツ
イタリア
日本
イタリア
ドイツ
イタリア
イタリア
ドイツ
イタリア
日本
イタリア
日本
イタリア
日本の父、日帝
彼は、第二次世界大戦で戦死した
ドイツ
日本
日本
日本
日本
日本
日本の家族はにゃぽんだけだった
だからこそ、親という感覚がよくわからなかった
ドイツ
イタリア
ドイツ
ドイツ
ドイツ
ドイツ
そう言うドイツの目は
どこか寂しそうだった
イタリア
ドイツの父、ナチスもまた、第二次世界大戦時に自殺した
日独伊三国同盟の中で生存していたのはイタリア王国だけだったのだ
イタリア
イタリア
日本
ドイツ
イタリア
イタリア
イタリア
ドイツ
イタリア
日本
クリスマス約一ヶ月前
吐く息は白く染まり、冬の訪れを告げる
空高く光る星は、彼らを静かに 見守っていた
イタリア
イタリア王国
ナチス
皆疑問を抱くだろう
何故ここに自殺したはずのナチスがいるのか
……それは、この物語を読み進めればわかることだ
イタリア王国
イタリア
イタリア王国
イタリア
ドイツというワードにナチスは反応する
ナチス
イタリア
イタリア
ナチス
ナチスは即答した
イタリア王国
ナチス
ナチス
ナチス
イタリア王国
ナチス
そう、ナチスは戦時中、自殺しようとしたところをイタ王に止められ、イタリアの家に匿われていた
だから、ナチスがこの世界で生きていることを知っているのはイタリア家の国だけである
ナチス
ナチス
ナチス
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
ナチス
イタリア
イタリア王国
イタリア
ナチス
ナチス
イタリア王国
イタリア
ナチス
耳元で囁く2人に、ナチスはため息をついた
就寝前
からかってはいたものの、イタ王はナチスの後ろ向き加減をかなり心配していた
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
イタ王は自然と亡き同盟国のことを思い浮かべる
イタリア王国
当時、守ることができなかった盟友
……せめて
できることなら、今いる命を守りたい
ナチスの生きる希望を作りたい
イタ王はその一身だった
その時、イタ王の目に窓の外に輝く光が目に入る
イタリア王国
クリスマスの風物詩
イルミネーションだった
イタリア王国
イタリア王国
イタ王は、一つの案を思いつく
イタリア王国
ナチス
いきなり大声を出したイタ王にナチスは驚きを隠せない
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
ナチス
ナチス
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
趣味なし恋人なしの二人の貯金は凄まじく、全国へプレゼントを配るには十分だった
イタリア王国
そう言ってすぐイタ王は布団に潜ってしまった
ナチス
そう言うナチスは
少しだけ光の灯った目をしていた
ナチス
イタリア王国
ナチス
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
ナチス
アメリカ
アメリカ
ナチス
イタリア王国
アメリカ
イタリア王国
アメリカ
アメリカ
イタリア王国
ナチス
どう見ても不審者にしか見えないナチス
だからといって本人の前で不審者と呼ぶのはどうなのだろうか
イタリア王国
ナチス
ナチス
アメリカ
ナチス
アメリカ
ナチス
イタリア王国
アメリカ
アメリカ
ナチス
アメリカ
アメリカ
イタリア王国
そうしてアメリカは去っていった
イタリア王国
ナチス
この後、ちゃんと職質された
ナチス
結局、職質されたナチスはサングラスにマスク、黒パーカーという見るからに不審者ヒューマンな格好だが比較的マシになった
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
気を取り直し、イタ王とナチスはプレゼント探しの旅に出かけた
イタリア王国
そう言ってイタ王はマグカップを見せた
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
ナチス
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
いつにないイタ王の真面目な表情にナチスは押される
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
ナチス
ナチス
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
そうして2人は楽しみながら各国へのプレゼントを選んでいった
プレゼントを無事買い終わり、家に帰ってきた2人
だがしかし、やるべきことはまだ残っている
イタリア王国
ナチス
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
ナチス
ナチス
ナチスも日帝のことを引きずっているらしい
無理もないだろう
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
そして、やってきた
クリスマスイブ
お国様たちに夢を配る日だ
イタリア
イタリア王国
ナチス
イタリア
イタリア
イタリア王国
いつも通り家族でご飯を食べるイタリア家
そこは平和な空気に包まれていた
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
プレゼント配りの旅へ!!
まずはイタリアの部屋からだ
イタリア
ナチス
イタリア王国
こっそりと忍び込み、イタリアの隣にプレゼントを置くのに成功した
ナチス
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
そう言ってナチスはいとも容易く鍵を開けた
イタリア王国
イタリア王国
ドイツ
ナチス
ドイツはソファにスーツのまま寝ていた
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
ナチス
イタリア王国
ナチス
ドイツ
ナチス
イタリア王国
ナチス
ソファの上で寝ているドイツにブランケットを被せてやるナチス
父親らしいことをしてあげられなかったことへの悔いが全身を蝕んだ
ナチス
イタリア王国
ナチス
その後、イギリス、北欧、バルト三国、EU各国などを巡ってプレゼントを配った2人
なんだかんだうまく行っているようだった
そして次は北アメリカ大陸の番である
ナチス
アメリカ
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
ナチス
アメリカ
イタリア王国
ナチス
ナチス
イタリア王国
そう言って2人はこそこそと部屋を出た
アメリカ
アメリカ
さすがにアメリカにはバレていた
アメリカ
アメリカ
仮にも世界の警察
何でもお見通しのようだった
アメリカ
アメリカ
ナチス
大半の国にプレゼントを配り終え、ついに残すはロシア家と日本家のみになっていた
イタリア王国
ナチス
その時
部屋の明かりがついた
ナチス
イタリア王国
ソ連
ソ連
ソ連
ソ連
明かりをつけたのはソ連だった
ナチス
ナチス
ソ連
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
ソ連
ソ連
ナチス
イタリア王国
ソ連
ソ連
ナチス
ソ連
ナチス
ソ連
ナチス
ソ連
ナチス
ソ連
イタリア王国
ソ連
イタリア王国
ソ連
ナチス
ソ連
ソ連
ナチス
ソ連
イタリア王国
ソ連
イタリア王国
そう、ソ連の服装は赤一色に立派な白ひげ……
俗に言うサンタクロースの格好をしていた
ソ連
イタリア王国
イタリア王国
ソ連
イタリア王国
ナチス
ソ連
この三人の中で誰よりもクリスマスというものをenjoyしていたのはソ連であった
ソ連……ロシア家から離れ、ついに最後、日本の元へと辿り着いた
ナチス
イタリア王国
ナチス
日本家に忍び込んだ2人
さすがは元国
気配を消し、極限まで近づいた
日本
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
ナチス
こそこそとは言えそこそこうるさい二人
それでも日本が起きることはなかった
その後にゃぽんにもプレゼントを配り、2人はある場所に向かった
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
ナチス
イタリア王国
ナチス
ナチス
そこには密かにたたずむ墓があった
お国様である日帝に普通墓は用意されない
だが、密かに簡易的な墓だけは残されていた
……骨すらも、帰ってこなかったはずなのに
イタリア王国
供えられた華はまだ新しく、誰かが今も参っていることを連想させる
イタリア王国
ナチス
ナチスはゆっくり手を合わせる
慣れない宗教の文化
たが、それを重んじるのは
旧友を思ってこそだろう
イタリア王国
ナチス
ナチスは墓に写真を供えた
それは同盟を結んだ際三人で取った写真だった
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
沈黙が流れる
イタリア王国
イタ王が口を開く
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
イタリア王国
ナチス
伝わらないこと
それでも
伝えたいこと
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
『生きていてほしい』って
ナチス
『生きろ』
その言葉は、どうしても喉から出てくることはなかった
イタリア王国
有り余るほどの生への望み
それを口に出せばもう戻れない
彼らは旧友への思いを秘め、空を見上げた
ナチス
イタリア王国
もう、大丈夫
彼らは目に、微かな光を宿しながら
もう届かない言葉を込めて
星と、聖夜に想いを
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
作者
日本
その朝、日本は凄い勢いでリビングにやってきた
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
日本はプレゼントの箱を開ける
そこには
日本
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
日本
にゃぽん
とはいえ、すぐ使おうとするのは気に入っている証拠だろう
日本
にゃぽん
日本
にゃぽん
にゃぽんは置いてあったプレゼントを持ってきて、日本の目の前で開けた
にゃぽん
日本
なかに入っていたのは
飛行機らしきもののキーホルダーだった
日本
にゃぽん
にゃぽん
日本
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本は朝ご飯を食べに行く
それを背景に
にゃぽんはプレゼントを見つめていた
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
『僕のこと』
次回
第三章
『数多ノ懺悔ト私の空』