テラーノベル
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八乙女
伊集院
五十嵐
日向
#走れ!太陽!
日向
太陽は間一髪で地下電源室に滑り込み、重厚な鉄扉のロックを叩きつける。
直後、ガツン!!という凄まじい衝撃音がドアの向こうから響く。
病院長
警備員
ドンドンドン
病院長と警備員たちの怒号。ドアが悲鳴を上げ、ヒンジが歪み始める。
日向
太陽は歯を食いしばり、ドアの隙間に鉄パイプを突っ込んで必死に抗う。
日向
太陽の叫びが無機質な地下室に響き渡る。
一方、オペ室では電圧の不安定さで照明がチカチカと明滅していた。 だが、優里と優希の手は、その暗闇の中でも1ミリの狂いもなく動き続ける。
伊集院
優里はインカム越しに毒づくが、 その口角はわずかに上がっている。
五十嵐
優希が15年前に封印された 『禁断の縫合法』を繰り出す。
助手
五十嵐
八乙女
優奈が、二人の天才の呼吸に合わせて、言われる前に器具を叩きつけるように渡す。
八乙女
バキッバキバキッ、ドンドンドン
日向
電源室。 ドアが今にも破られようとしたその瞬間
太陽のインカムに「ドクン、ドクン……」という、マイク越しの力強い心音が流れてきた。 患者の心臓が、自らの力で拍動を再開した音だった。
日向
太陽の目から涙が溢れる。 直後、ドアが蹴破られ、警備員たちがなだれ込むが、太陽は床に座り込んだまま、誇らしげにVサインを掲げた。
おまけ 太陽へのご褒美シーン
深夜。いつもの「秘密基地(旧オペ室)」で、太陽がソファで爆睡している。 足には、優里が「どんくさ」と言いながら丁寧に巻いた、完璧なテーピング。 テーブルには、優希が淹れた香りのいいコーヒーと、優奈が自分の給料で買ってきた特上寿司が並んでいる。
日向
太陽が目を覚ますと、 八乙女が無愛想に言った
八乙女
日向
伊集院
五十嵐
モニター室って思っていてください(
in.モニター室
医局のモニターで、太陽が寿司を頬張る姿を見ていた九条冴子。 彼女は手元の「15年前の隠蔽リスト」から、今回救われた患者の名前をそっと消した
九条冴子
冴子は一瞬だけ、かつての師匠と笑い合っていた頃のような優しい顔を見せ、夜の廊下へ消えていった。