黒を貴重とし、赤のラインが入ったゲーミングチェアに座り、かちゃかちゃとキーボードを打ち込む。
合間合間にコップに注がれたいちごみるくを飲みながら、日頃頭の中で妄想している物語を文字に起こしていった。
ri−nu
今回書いているのは異世界パロディの長編小説だ。
主人公の青髪の男の子が受けで、その婚約者やら執事やら友人やらがその青髪を巡って取り合う…みたいなやつ。
王道なシチュエーションだけどやっぱり美味しいのだ。
今回は良いポジションに悪役も作れたし、ストーリーもいい感じだし、良い反応がもらえるといいな。なんて思いながらひたすら書き進める。
ri−nu
概要欄にあらすじやら注意事項やらを打ち込んでいく。
俺はこの時間が一番好きだ。長い時間かけて書いた小説がやっとできあがる〜っ!って感じがする。
ri−nu
軽く誤字脱字が無いか確認して、“投稿する”と書かれたボタンをかちっと軽快な音とともにクリックする。
と、くるくる〜とローディングの表示が画面いっぱいに映った。
あれ?おかしいな。 普段はこんな表示出ないのに。
ri−nu
回線不調かと思い、リビングに置いてあるルーターを見に行こうとしたときだった。
画面がぴかっ!と真っ白に光ったのは。
ri−nu
強すぎる光に反射的に目を瞑る。
なんとか目を開き画面を確認すると、そこには“ERROR”と見たこともない表示がされていた。
ri−nu
なんだこれ、と画面に近づく。
と、先程よりも強い光が俺の身体を包み込んだ。
ri−nu
身体がふわふわと宙に浮くような感覚がする。
足は地面についているから浮いてはいないのだろうけど。
ri−nu
突然の感覚に困惑していると、画面に表示された“ERROR”の文字がちかちかと点滅しだす。
ri−nu
俺はそれを最後に、意識を失った。
コメント
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初コメ失礼します.ᐟ 最高すぎますねっ、
初コメです!ちょっと最高すぎてますね、フォロ失です!