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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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怜央

うう…そ…それは私が決められる事では…

生徒

お願いだよ副会長…!!

生徒

私達の部費もうちょっと上げてよ…!!

生徒

会長と幼馴染なんだよね?!

生徒

なんとかできないかな…?

怜央

うぅ…

お願い、私はこれが苦手だ

断る事が苦手だから「お願い」されるとつい頷いてしまう

怜央

で…では…交渉…してきます…

怜央

結果は期待しないでください…

生徒

!ありがとう…っ…!

女子生徒は私の手を握りずいっと顔を近づけた

生徒

流石副会長だよ〜!!

怜央

うぅ…頑張ります…

怜央

って…事なんですけれど…

美玲

却下

怜央

そ…そこをなんとか…!!

美玲

……はぁ…

美玲さんは書類を処理しながら溜息をついた

美玲

部活名はなんて言った?

怜央

りょ…料理研究部…です

美玲

何かのコンテストに出る訳でもないのに予算を当てる理由はないわ

美玲

それに、何も成績を残してないじゃない

美玲

ただの趣味にお金を出す義理は無いわ

怜央

う……

ド正論を言われぐうの音も出ない

怜央

うー…ん…

美玲

……なに、そんなに大切なの?あの子

怜央

……?あの子…?

彼女は頬杖をついてつまらなそうにペンを回し始めた

美玲

さっき捕まってたでしょ

怜央

…ああっ…

怜央

…大切…って…

怜央

私はこの学園の皆さんが大切ですよ

美玲

……ふーん…

怜央

………

美玲

……

怜央

うーん…

美玲

なにしてんの?

怜央

!み…美玲さん

お風呂から出ると怜央がパソコンと睨みあっていた

怜央

簡易的に参加出来るコンテストを調べてるんです

美玲

…へー…

美玲

偉いね

怜央

…そんな事…

怜央

皆さんが快適に過ごせるようにするのも生徒会の役割ですから

美玲

…そ

怜央

もう寝るんですか?

美玲

美玲

先に寝るわ

怜央

はい、おやすみなさい

美玲

おやすみ

美玲

それで?

怜央

皆さんコンテストに向けて色々試行錯誤するようです

美玲

…ふーん

怜央

ありがとうございます、美玲さん

美玲

…別に私は何もしてないわよ

怜央

いやいや…

怜央

コンテストのエントリー費用出してくれたじゃないですか

美玲

……別に

美玲

何かに挑戦するんだったら話は別ってだけよ

普段は厳しいけど、何かを頑張ろうとしている人に対しては全力でサポートしようとしてくれてる事、知ってます

私はそんな所も、好きなんです

突然だけど、怜央はモテる いやまぁ、分かると思うけど 特に面倒なのは私の父親の子会社の御曹司に好意を持たれている事だ

亮太

怜央、俺と結婚してくれ

怜央

しませんって…

亮太

く…っ…俺は諦めないぞ……

定期的に開催されるパーティーで幼少期に怜央を見て一目惚れしたらしい

アタシのα‬に求婚なんていい度胸してるわね

美玲

怜央に求婚すんのそろそろやめなさいよ

亮太

美玲…

怜央

美玲さん!

怜央は私に駆け寄ると隣にスっと立った いつものポジションだ

美玲

怜央はアンタになんか興味ないの

美玲

分かったらさっさと行きなさい

美玲

てか受験生なんだから勉強でもすれば?

亮太

ああ?

亮太と睨み合っていると亮太の後ろから私の苦手なやつが歩いてきた

隼人

やあ、おそろいだね、3人とも

美玲

隼人…

亮太

元々は俺と怜央だけだったんだよ、こいつが割って入ってきたんだこいつが

美玲

はぁ?

隼人

まあまあ

隼人

2人とも落ち着いて

怜央

………

にこやかに慰めながら間に立つ隼人さん 私は凄く苦手だ この人は美玲さんのことが好きだ 態度で分かる

隼人

ほら、怜央ちゃんみたいに落ち着いてさ

怜央

チラッと私を見る目には敵意が混ざっている

怜央

……美玲さん、行きましょう

美玲

え?怜央…?

私は美玲さんの腕輪掴んで生徒会室へと向かった

亮太

なっ、れ…怜央!

隼人

……ふふ…嫌われちゃったのかな?

美玲

怜央…?

怜央

………

突然怜央が私を連れて生徒会室に来たと思えばそこから黙り込んでしまった

美玲

…なに、どうかしたの?

怜央

……いえ…

怜央

すみません、なんでもないです

怜央

お仕事片付けちゃいましょうか

美玲

…ええ…そうね

いつもの笑顔で私を見るから、それ以上は追求しなかった

美玲

ふー…

怜央

……

お風呂上がりの美玲さんはなんというな、艶めかしい…

美玲

……?なに?

怜央

あ…いえ…な…なんでもない…です

美玲

…そう?

美玲

あ、そういえばさ

怜央

はい…?

隣に美玲さんが座るとシャンプーの匂いがふわっと香る 私とは違うシャンプーの匂い

美玲

今度パーティーあるでしょ?

美玲

グループのさ

怜央

ああ…ありますね…

美玲

いつもは欠席してたけど…

美玲

今回はあの父親に呼ばれてるから行くわよ

怜央

えぇ…っ…

美玲

ドレスで…

怜央

う…ドレス…

美玲

着なさいよ

怜央

はい…

私はドレスを着るのが苦手ものすっごく苦手 肩幅広いし背は無駄に高いし…

それに反して美玲さんはドレス姿が良く似合う、白い肌が更に際立つドレスは会場に入った途端、みんなの視線が集まる

怜央

……はぁ…

美玲

アタシも嫌よ、今回だけね今回

怜央

…うぅ…それだけじゃ…

貴女の綺麗な姿をおっさん達に見せるのが嫌なんです、本当に

怜央

…耐えられるかなぁ…

数日後

人が交差する会場で、私は美玲さんにピッタリとくっついていた

怜央

………

美玲

…怜央

怜央

はい…

美玲

顔、怖いよ

怜央

へっ…そ…そうです…?

美玲

ええ…

美玲

どうしたのよ、何かあった?

怜央

何も無い…

怜央

と言えば嘘になりますけど…

チラリと横を見れば色白が際立つライトブルーのドレスに長い髪を纏めて、いつもはそんなにしないメイクをして綺麗に着飾っている貴女がいる

美玲

?なに

怜央

い…いえ…っ…

綺麗過ぎる 周りを見れば皆そう思っているのかチラチラと彼女を見ている

見るな、目を潰すぞ と、思いながら彼女がなるべく目立たないように少し前に立つ

怜央

…もぅ…綺麗なの勘弁してくださいよ…っ…

普段は絶対に着ない服のラインが出るドレス 褐色の肌を際立たせる赤色のドレス 長い前髪を編み込んでサイドで留めて、マットのレッドルージュを着けている彼女

美玲

……

背も高いし、程よい肩幅だから、傍から見ればハリウッド女優かのような佇まいをしている彼女はいつもパーティーでは注目の的だ

怜央

…うぅ…お腹すきました…

美玲

…ふふ…

美玲

何か食べる…?

怜央

食べたい…んですけどドレス着てる時ってあんまり食べられないんですよォ…

そう項垂れる彼女を愛おしく見ていると、スーツに身を包んでしっかりと髪を固めている2人組が歩いてきた

亮太

怜央、美玲

隼人

やあ、綺麗だね2人とも

怜央

亮太さん…隼人さん…

亮太

綺麗だ、怜央

怜央

あ…ありがとうございます…

亮太

やっぱり俺と結婚しないか

美玲

ちょっと、会って早々口説かないでくれる?

亮太

はぁ?お前じゃねぇよ

亮太

俺は怜央に言ってんだよ

美玲

怜央は今アタシといんのよ

美玲

あんた達2人は他の社長様達に囲まれて来なさいよ

美玲

ほら、しっしっ

手であっち行けという仕草をする

亮太

はぁ?!!

亮太

親会社の社長令嬢がそんなんでいいのかぁ?あ?

美玲

あらぁ、子会社の中でも好成績残してる御曹司がそんな口調で良いのかしら?

亮太

んだとぉ…

隼人

まぁまぁ2人とも

怜央

け…喧嘩はダメ、ですよっ!

美玲

…ふん…

美玲

そもそもあんた達と一緒にいると目立つから嫌なのよ

隼人

いやいや、君達2人でも十分目立っているよ

隼人

さっきから2人の噂が沢山回ってるんだから

怜央

噂…?

隼人

珍しい2人がパーティーに来てるーってね

亮太

お前らあんまり顔出さないだろ

亮太

だから皆珍しがってるんだよ

美玲

ふーん

美玲

アタシ達はこんな所興味無いもの

美玲

ね、怜央

怜央

はぃ…ドレス…苦手だし…

亮太

よく似合ってるぞ、本当に

亮太

この会場の誰よりも美しい

怜央

は…はひ…ありがとう…ございます…

美玲

口説くな!怜央に近づくな!

このパーティーは主に今進めているプロジェクトや、この先やりたいプロジェクトを発表、及び投資を募る場所だ

だから色々と裏がある 私は親会社の社長令嬢という看板を持っているから私に気に入られようと大人達がお世辞を言ってくる

そして怜央も、私と仲がいいという事で近づいてきて、あわよくば私に認知されようとする大人達が寄ってくる

だから嫌いなのだ、この場所は

私達は看板じゃないし、そうゆうのは大人達でやって欲しいものだ

「そして、新しい商品開発を進めています」

関心の声が上がり、私達はモニターに注目した

美玲

番解消の薬…?

ステージの真ん中に立っているのは他でもない、私の父親だ

昔から、事故による番契約や

それに便乗する犯罪が増えている

そこで、一定期間Ω細胞を破壊し、β細胞を身体中に充満させる

それが出来れば番解消になると考えている

既にΩ細胞を短期間だが破壊出来ることが研究結果に出ている

その言葉に会場はどよめいた 当然だ、そんな事が出来ればとんでもない利益になるし、なにより番が解消出来るなんて夢のような事だ

美玲

……これを見せるために呼んだのね…

怜央

………

番…解消…

それは、きっと…美玲さんが望んでいることだ 私と美玲さんは元々事故で出来た番関係

亮太

怜央?どうした?

怜央

!…い…いえ…なんでも…ないです…

亮太

そうか?

怜央

はい…

亮太を見上げて下をまた見る

…嫌だ…けど…、美玲さんに相応しくない私は隣に立つ資格がない

美玲さんの隣はきっと、かっこよくて、強くて、権力があって…

隼人

……ん?

怜央

……

きっと、隼人さんみたいな人なんだろうって思う 隼人さんならきっと美玲さんを大切にしてくれる

そう、思ってしまったんだ

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