静馬
は...
嫌だ
頭のどこかで危険信号が鳴っている
「だめだ。これは見てはいけない」
雫
静馬...?
近くに中年ぐらいの男が立って居る
静馬
だめだ
ここは路地の入口
雫
静馬!!
だ..めだ
静馬
雫?
雫
静馬!久しぶり!!
少女が走り出した時俺の言葉はやっと発せるようになった
静馬
駄目だっっ!そっちに行ったらっっっっ!!
直後、中年の男が動いた
そして同時に
少女の胸に赤い
紅い花が咲き乱れた
静馬
っっっ!!!
バサッ!
最後の一文を最後に飛び起きた静馬は荒い呼吸を繰り返していた
静馬
はっ..はっあはっ....あ
夢なんて久々に見た
夢の内容はよく覚えてない
どんな夢だった?
悪い、悪い夢だったような気がする
静馬
今、何時
時計を見れば結構長い間寝ていたらしく長い針が11時を指していた
何もする気が起きない
水を飲んで心を落ち着かせる
静馬
ふぅ...
起きた時どうしてあんなに焦っていたんだろう?
静馬
どうして……?
ただの夢だと言うのに胸の騒めきが治まらない
何か悪いことが起きる前兆なのか?
静馬
考えるのを辞めよう...
頭が痛くなってくる