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5 - 存在意義 5話 〈孤独〉

♥

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2022年11月26日

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ut

((カタカタカタ

rb

大先生、交代やで

ut

あ、もうそんな時間?
ほな頼むわ

rb

はいよ。

ut

ちょっと出てくるわ。

rb

え、どこ行くん?

rb

いつもは寝るか書類やるかやのに珍しいやん。

ut

ちょっとな………

em

『私、忘れられてるんです。』

em

『忘れられて、終わりました。』

ut

emのところ行ってくるわ。

rb

そーか………って、emさん?

rb

なんで急に…

ut

ま、詳しいことはまた今度話すわ。

ut

じゃ。

rb

あ、おん…

ut

そういえば地下って久々やな……

地下には牢獄以外何も無いと思ってた。

薄暗く、音がよく響く。

実際にここに来て実感する。

よく分からない恐怖。

幽霊的なものや観光客といったものでは無い。

何となく、恐い。

そうだ、これは…

孤独だ。

孤独感をもろに感じる。

ここに容れられたユダが精神異常で自殺を図る理由がわかった。

ut

(それにしても……)

ut

迷子や

em

大先生?

ut

おわぁぁぁぁ!!!

em

!?

ut

な、なんやemか……

em

驚かせてしまいました?

ut

びっくりしたぁ…

em

すみませんw

ut

ut

(笑った…)

em

それで、どうしたんですか?

ut

あ、emのところ行こう思ってたんやけど迷子になってもうてな…

em

あぁ、そうなんですね。
こちらですよ。

ut

ありがとうな

em

ここです。

ut

広……

em

ここにはどんな本も揃ってるんです。

em

物語に図鑑、医療や哲学まで…

em

本当に、なんでもあります。

ut

これはありすぎやな…

em

ちなみに、私はもう全て読んでしまいました。

ut

はっ!?

ut

これ全部!?

ut

軽く1000万冊はあるで…?

em

2500万冊です。

ut

ひぇっ……

em

時間だけはありましたから。

ut

どれくらいあったんや…?

em

さぁ……どれくらいだったでしょう。

em

何もしずにただ読んでるだけなので、何年前から始めたのか、覚えていません。

ut

そっか…

小説コーナーをぶらりと歩くと、見慣れたタイトルが目に入った。

ut

あ、これ知ってんで

em

ほんとですか!?

ut

え、お、おう

ut

主人公が___するところ、あれ泣けたなぁ

em

ですよね!
主人公が___してそれを___が……

ut

そうそう!

ut

それで___

この時のemは

すごく楽しそうだった。

淡々としていたemと違い、いきいきしていて

笑顔が眩しかった。

僕しか知らない顔なんだろうな、と思うと

少し得意げになった。

ut

あ、もうこんな時間や。
戻らんとrbに叱られるわ。

em

そうなんですか。
帰りは大丈夫ですか?

ut

おん、ありがと

em

こちらこそ来ていただいてありがとうございました。

ut

また来るな。

em

お待ちしてます。

絶対また行くと決めていた。

あの笑顔を見ると。

でもそれは

叶わなかった。

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