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ーForbidー/桃青

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ーForbidー/桃青

1 - ーForbidー

♥

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2024年08月09日

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注意 ご本人様関係なし キャラ崩壊あり 誤字脱字あるかも

同性愛者

言葉の通り、同性を愛す者

これは 同性愛者を許さない世界と

俺の話

ーForbidー

里実

お、モブ男!おはよう

モブ男

里実か、、、おはよう

里実

どしたん?なんか元気ないじゃん

モブ男

それがさ〜、、、今朝SNS見てたらさぁ、、、

モブ男

同性愛者の男が捕まったってニュースになってて、、、

モブ男

もうマジで気分悪いわー、、、

里実

、、、そ、それは災難だったなーw

同性を愛することは

神を冒涜している

子孫繁栄に繋がらない

等の理由から、ここでは犯罪にあたる

誰を愛そうが 何を愛そうが 個人の自由では無いらしい

モブ男

なーんで、同性なんか好きになるんかね?

モブ男

どう考えたって異性の方がいーじゃん

里実

あはは、、、w

里実

なんでだろうなー、、、w

間違ってるのは俺と分かってるつもりだけど

やっぱりどうしても、 傷付いて染み付いて消えない

どうして「普通」になれないんだろう。

毎日毎日 何もしてないフリをしながら 犯罪者であることを隠す

ここでは 立派な犯罪者なのに

里実

、、、あ

里実

、、、香音、おはよう

香音

うぁ!?

香音

いきなり後ろに立たないでよビックリしたなぁ、、、

里実

ごめんごめんw

里実

そーいやさ、今朝のネットニュース見た?

香音

あー、、、捕まったってやつ?

里実

そうそれ

香音

やんなっちゃうよね〜、、、

里実

、、、だ、だよなーw

香音

もう少し明るいニュースばっかになって欲しいよ、、、ほんと、、、

里実

、、、

分かってはいたけど、、、

香音も、、、そっち側だよな

余計なことなんか聞くんじゃなかった。

青い空

彼と同じ澄んだ色

俺を慰めるように優しい風が頬を撫でてくれた。

香音

あれ、こんなところで何してるの?

里実

、、、あぁ、香音

里実

いや、ちょっと気分が良くなくてさ

香音

あー、、、今朝のニュースそんなに嫌だった?w

里実

いや、そうじゃないんだけど、、、

香音

ふーん、、、

里実

香音はなんで?

香音

僕は、、、ちょっと空気吸いに来ただけ

香音

でも、気分悪いならどくよ

香音

お大事にね

里実

いや、居てもいいよ

香音

ほんと?

里実

ほんと

香音

じゃお言葉に甘えて、、、

少しの沈黙が続いた後

ふと思ったことを口にした

里実

香音はさ、同性愛のこと、、、どう思う?

香音

、、、

大きな目をぱちくりとさせて

フッと消えそうな笑いをこぼした

香音

里実くんには言わない

里実

なんだよそれ

香音

だって、、、

溢れる想いを抑える君

そんなの、外から見て容易にわかった。

香音

、、、なんでもない

必死に取り繕った笑顔を見せる君は

胸が痛くなるのと同時に 知りたくて仕方が無くなった。

里実

言ってよ。否定とかしないから。

香音

、、、

里実

おいおい、、、w俺ら何年の仲だと思ってんの?w

香音

たかが3年でしょ

里実

たかがって、、、ひっでーw

里実

少なくとも俺はお前のこと親友だと思ってるけど?w

香音

、、、じゃあ尚更教えられないな

里実

えぇ、、、?

里実

教えろよ〜w

里実

わかったわかったw俺も教えるからさw

香音

いい。知りたくない。

段々強い口調になって 光がなくなっていく

空を見上げていたはずが 気付けば地面を見ていた。

里実

なんだよ知りたくないってw

香音

なんだっていいでしょ

香音

知りたくないもんは知りたくないの。

里実

なんだよそれ、、、w

香音

もういい。僕行くね

里実

お、おい待てよ、、、

立ち去ろうとする君の手をすかさず掴んだ。

冷たく小さな君の手を 出来る事なら離したくなかった。

香音

触らないで

里実

、、、ッ

これまで向けられたことの無い 冷たい目

香音

、、、そういうしつこい所、、、治した方がいいよ。

里実

、、、

香音

それじゃ、、、

このままじゃダメだ

彼を行かせたらきっと もう二度と戻れない

そんなの嫌だ。

捕まるより嫌だ。

里実

、、、好きだよ

香音

、、、ぇ、、、

里実

俺は、、、同性、、、好きだよ

香音

、、、は?

驚きと困惑、、、 それとも

悲しみか喜びか

俺には分からなかった。

里実

ぜんっぜん抱くし抱かれる。

里実

余裕でキスとかしてーし、、、

里実

付き合えるもんなら付き合いたいよ

里実

、、、ここじゃ犯罪だけど

里実

、、、キモい、、、?

もう二度と話すことも 触れることも出来なくなるかもしれない

それでも、君にさらけ出したこと

後悔はしてないよ。

香音

、、、

少し驚きと困惑で固まっていた君

フッと消えそうな笑顔を浮かべては

香音

なんだ、、、僕たち犯罪者だったんだね

なんて口にした。

里実

それって、、、つまり、、、

香音

僕も、、、里実くんと同じだよ

香音

僕たち、悪い人達だ

にししっと笑う君

その笑顔が苦しくなるほど愛おしかった

見とれてぽかんとしてる俺の気も知らず、ずいっと顔を寄せる君

香音

ねぇね

香音

里実くんの好きな人は誰なの?

里実

、、、へ!?

香音

同性の誰かを好きにならないと同性愛って気付かなくない?

香音

ねぇ!誰なの?教えてよ!

花が開いたように 明るくなった君を 見ているとなんだかこっちまで 嬉しくなった。

しかし、そんなことを唐突に聞かれても困るものは困る

香音

ねーえ!早く教えてよっ!

里実

そ、そんなこと言われても、、、

「お前だよ」 なんて言えないし

嘘はつきたくないし

、、、そうだ

里実

香音が言ってくれたら言うよ

香音

えぇ!?

香音

ぐぬぬ、、、しょーがないな、、、

香音

誰にも言わないでね、、、?

里実

もちろん

香音

、、、耳貸して

少し背を曲げて、 君の背に合わせる

息が耳や髪に触れてなんだか 行けないことをしてる気がして

心臓が高鳴って止まなかった。

香音

、、、里実、、、くん

耳元で囁かれた俺の名前

たしかに言われた名前

嬉しさとか喜びとか そんなことより頭が止まって 少しフリーズしてしまった。

香音

は、はい!言ったから今度は里実くんの番、、、!!

香音

言うまで帰さないから、、、ッ!!

里実

、、、

香音

黙り決め込んだって無駄だよ!

香音

僕だけ恥かかすなんて許さな

グイッと少し強めに 自分の腕の中に引き寄せて

気が付いたらもう止められなくて

自分勝手に口を塞いだ。

香音

、、、っ!

最低と言われる覚悟で 逃げないよう、力強く掴んだ

その不安を消してくれるかのように 俺の背にスルリと手を回してくれる

それと同時に自然と強い腕が 優しくなっていく。

息の許す限り 時の許す限り

離さないと 互いに誓った

甘いこの時間が 永遠に続けと思いながら。

香音

、、、ぷは、、、っ

先に苦しくなったのは 君の方だった。

口元の寂しさを覚えながらも 火照りとろんとした君の目を ただ真っ直ぐ見つめた。

香音

ちょ、ちょっと、、、

香音

自分の名前だったからって、、、コーフンしすぎ、、、w

香音

順序ってもの、ちゃんと守ってよね、、、もう、、、

里実

、、、悪い、我慢できなかった

香音

もー、、、

香音

そんなんじゃヤリモクみたいだよw

里実

な、、、ッ!

里実

んなわけねぇだろ、、、!?

香音

分かってるよw

里実

、、、ったく

香音

ねぇ、里実くん

里実

あ?

香音

気分はどう?

香音

良くなった?

里実

、、、もちろん

愛することに制限をかける こんな世界 早く消えてしまえばいいのに

毎夜毎夜思っていた

何が犯罪だと どこが犯罪だと 何度も神に問うた。

愛することに制限がかけられてるからこそ 君を二度と離さぬと心から誓えて こんな世界も悪くないと思えるのなら

ありがとうと ごめんなさいを 同時に思えるのか。

コレを知るのは 青い空だけだった。

君と同じ 澄んだ青い空だけ。

ーForbidー

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