そらる
深夜、俺は帰ってきた
外は真っ暗で、雨が降っていた
そらる
まふの名前を呼びながら
リビングに行く
そらる
電気の着いたダイニングテーブルで
腕を枕にして眠っていた
そらる
腕の下には、作詞途中のノート
そっ、とまふの髪を撫でた
そらる
まふまふ
そらる
びっくりして手を離す
まふまふ
起きたわけではないのか、まだ目を閉じたままだ。
そらる
そらる
優しく、まふのうなじをなぞる
くすぐったいのか、まふが身をよじる
まふまふ
そらる
寝言か何か分からないような声に返事をした
そらる
まふまふ
……やっぱり、寝言だったみたいだ
そらる
まふまふ
まふまふ
寝息が聞こえた
やっぱり寝ちゃったみたいだ
そらる
そらる
そらる
呆れながらも、頬が緩む
俺は、まふを抱っこした
そらる
そう言って、ベッドに運ぶ
寝かせようとすると、まふが変に動くから………
押し倒すような形になってしまった
そらる
小さく、叫んでしまった
まふまふ
俺の半径5センチ未満に、まふがいた
まふまふ
まふまふ
何があったんですか?
じゃ、ねえよ……
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
突き放すように言って、部屋を出ようとした
まふまふ
まふまふ
シャツの袖が引っ張られた
そらる
そらる
まふまふ
いつもより、甘えた声で言った
…………はぁ。
そらる
そらる
パッ、とまふの顔が明るくなる
そらる
数分前と同じ言葉
それから、ベッドに沈めて唇を重ねた
まふまふ
そらる
とろんとした目付きでまふが言った
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
泣きそうな目つきで言った
そらる
でもね、まふ。
そんなまふだから、ちょっと冷たくしてみたくなるんだ
俺がそばにいないと、悲しむでしょ?
俺を必要としてくれてるまふが…
…………愛しくて。
そらる
そらる
頬にそっとキスをして。
まふの隣で目を閉じた
コメント
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めいなちゃん、ありがとー!!私も書いててキュンキュンしちゃった笑笑
可愛い…キュン死されましたありがとうございました(* ̄ii ̄)ハナジブォォォ
(*´꒳`*)