君の手を掴むまで

夕暮れの秋の道を訳もなくぶらぶらと歩いていると、

聞き慣れた声がして、振り返ると 愛くるしい俺の恋人が。

ｷｬｯｷｬｯｷｬｯ…

ｺﾝｯ､ｺﾛｺﾛｺﾛ…

その数時間後。

ころが車にはねられたと連絡が来た。

事故現場にはアスターの花と、小さい赤い斑点がぽつぽつと地面にあった。

…え？

え？ちょっ、まっ…

どういうことだ。

俺がタイムリープでもしたというのか。

これで、ころは死なないはず！！

俺の家に一泊し、ころが自分の家に帰る途中、ダンプカーにはねられて死んだと連絡が来た。

事故現場にはアスターの花と、大量の赤い液体が地面にあった。

ボコボコになったガードレールが事故の悲惨さを物語っている。

ああ、また。

また戻ってる。

ころを家に送り届けた後、ころのマンションが全焼したらしい。

事故現場には黒焦げになったマンションの柱が倒れていた。

また。また時が戻る。

何をやっても、ころが死んでしまう。

何がいけないんだ？！どうすればころを救える……

全部、話した。

ころが死ぬたびに時が戻っていること。

そして、どうやっても救えなかったこと。

その夜は、貪るようにころを抱いた。

あの後、ころが車にはねられて死んだと連絡が来た。

事故現場にはアスターの花と、小さい赤い斑点がぽつぽつと地面にあった。

それから、もうタイムリープすることはなかった。

fin

なんこれ

pixivの方はほんとに最高だから！！！誤解しないで！！