悠佑
いふ……
墓に刻まれた文字。 その人物の名前を呼ぶ
悠佑
……
先月のこと、忘れもしないあの日 彼は空へ旅立った。
悠佑
なあ、声を、
聞かせてくれへんか
聞かせてくれへんか
悠佑
また、呼んでくれへんか
「アニキ!」と元気に呼ぶ声は 今は、もうしない。 もう、いなくなった。
悠佑
……いふ、俺は、、
そのとき、一羽の鷹が鳴いた。
悠佑
……なんだよ…ッ
雫を堪える。 ただ、そっとキミに想いを伝える為に
悠佑
……哀らしく
悠佑
飛び立つキミヘ
華を向け。
悠佑
俺は、キミが……ッ
悠佑
いふが…ずっと
好きでした。