桃赤 黄赤
俺だけ。
赤
俺は桃くんに血を貰うため、学校中をさまよっていた
体育祭から1ヶ月ほど経つが
俺は未だに黄くんに返事が出来ていない
生徒会室にもあれから1回も行けてない
桃くんが怖くて行けない....というのもあるが....
クラスでは、桃くんが俺にベッタリして離してくれないし
赤
青
橙
小さく呟くと、向こうから青ちゃんと橙くんが歩いてきた
赤
青
赤
青ちゃんのお誘いを断る理由もなかったので、俺は頷く
お昼で貧血何とか持つかなぁ....
青
橙
青
赤
体育祭で、俺らの組は見事優勝。
1番喜んでいたのは青ちゃんかもしれない
俺はいつもお弁当だから
学食は久しぶりだ
橙
俺達4人は自然と仲良くなって、たいてい一緒にいる
赤
青
橙
2人に手を振り返すと、外にいるかもしれないと思い、校舎を出た
校庭を探していると、草むらの茂みに桃くんの横顔が見えた
何してるんだろ....?
赤
後輩
茂みをかき分けて桃くんに話しかけようとすると
1年生....?の美人な女の子が桃くんに告白していた
赤
俺は思わず回れ右をして、走ってその場を立ち去った
アイツ、モテるもんなぁ....
....なんて答えたんだろ....
もし、桃くんがあの子と付き合ったら
俺は、きっと邪魔になる
考えたら、悲しくなった
桃くんの隣は、物事ついた時から俺だった
それは、変わらないと思い込んでいた
でも、いつか彼に、''そういう人''が出来たら
桃くんは俺の傍に、もう居てくれない?
俺の事、抱きしめてくれない?
''赤''って、優しく名前を呼んでくれない....?
苦しい
胸が痛い
息が、出来ない
無我夢中で走ったせいか、みるみる体の力が抜けていく
馬鹿じゃん俺....貧血気味だったから
桃くん探してたのに、走るなんて
もう、いっその事
こんな迷惑な自分
いなくなっちゃいたい
意識が朦朧とする中で
涙が、ポロポロこぼれる
黄
赤
俺はいつの間にか、黄くんに外で抱きかかえられていた
黄
なんで
なんで黄くんはそんな優しいの
俺は、黄くんから逃げているのに
赤
黄
赤
黄くんのはだけた首元に牙を立て
俺は血を吸っていく
ほんとに不思議だ
血が体内に入っていくと、
さっき感じていた目眩も吐き気も無くなっていく
赤
黄
黄くんの腕は、しっかり俺の身体を抱きしめている
すると、近くで足音がした
桃
赤
あ、ヤバい見られた
慌てて牙を抜く
桃くん以外の血は吸わないって約束してたのに!
黄くんの腕の中であたふたしていると
黄くんが俺の顔を自身の首元に片手で押し付けた
もう片方の手のは、腰を持ってギュッと抱きしめる
黄
赤
桃くんすっごい怖い顔してる!
グイッ
赤
桃くんは俺の腕を引っ張り、自身の腕の中に閉じ込める
黄くんのホールドに解放されたと思ったら
桃くんにぎゅうぎゅう抱きしめられてものすんごい苦しい
桃
黄
桃
黄
黄
桃
バチバチバチバチっと火花が散る
2人とも、凄くドスのきいた声
....怖い怖い怖い
てか、桃くん力どんどん強くなってるし....
え、俺を潰したいの?
真面目に死ぬて....
誰か、助けて....
桃
赤
桃
俺は桃くんにズルズル引かれながも黄くんにお礼を言う
黄くんはニコリと笑って手を振ってくれた
黄
そう言う彼の独り言は虚しく消えていった
みなさんこのシリーズ好きって 言ってくれて凄く嬉しいです! ありがとうございますm(_ _)m
コメント
13件
主さんの投稿でもう吸血鬼パロ好きになったよ(*ˊᵕˋ*)
はみぃさんのこの作品のおかげで吸血鬼パロの素晴らしさに気づきました!
うわぁ〜!!凄い続き気になる〜!!今回もすごく面白かったです(๑•̀ㅂ•́)و✧