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レイヤ
レイヤ
タクミ
こいつ 俺をからかっているのか
そう思うのは正常だろう だって、こいつは 女子に困らないのだから
俺と違って モテている ファンクラブだってある
なのに、男の俺に 告白してきた
遊びとかだったら 黒歴史になるわけだし… って考えるのに なかなか口から言葉が出せない
だって、握って来るこいつの手 めっちゃ暖かくて 汗ばんでて 力が籠っているから
タクミ
レイヤ
タクミ
さて、どうしよう イマイチ告白されているという 実感がわかない
俺が告白されないからでは ない…ハズ
タクミ
レイヤ
目の前にいる 俺の見た目をしたレイヤ 俺に入ったレイヤは 不機嫌そうに片眉を上げる
タクミ
タクミ
レイヤ
いや 告白してる奴の態度かよ
タクミ
タクミ
タクミ
レイヤ
俺の両手を離して スタスタと歩き出すレイヤ
タクミ
レイヤ
レイヤ
タクミ
タクミ
レイヤ
レイヤ
タクミ
ニヤリと笑って また歩き出すレイヤ
タクミ
途方に暮れた俺は 空を見上げる
空は憎いほど 綺麗な青色だった
タクミ
タクミ
家に帰り といってもレイヤの部屋だが
今日は寝てしまおうと ベットにダイブするも なかなか目を閉じられない
深呼吸しようと 息を吸うとレイヤの匂いで 肺が満たされる
つまり、アイツを 忘れようとしても 出来ないという状況なわけだ
タクミ
でも、この入れ替わりが 明日普段通りに戻るとは 限らない
戻らない可能性の方が 多分、大きいわけで
そう考えたら 景色は歪んで暗くなって行った
タクミ
今俺は人生最大の ため息をついた
そう、戻ってしまったのだ レイヤはレイヤに 俺は俺に…
早く戻れと思っていた 昨日の朝の自分を 殴ってやりたい
告白されるのに
タクミ
アイツが本気なわけない まず、俺と接点がない 昨日は特別だけど
好きに瞬間がないって事
そのまま時間は過ぎていって 昼休みに突入した
タクミ
もう一日の半分が過ぎたんだ 告白なんて嘘 分かりやすいなぁ
それでも、本気で構えていた俺 ちょっとどころか かなりアホらしい
タクミ
レイヤがこっちへ 向かってきている気がする
距離が縮まる程 心臓は嫌な程音をたてる 手には汗が…
タクミ
レイヤ
タクミ
目の前にはさわやかに笑う レイヤのみためをしたレイヤが
うそ、マジで本気だった?
俺とレイヤなんて組み合わせ 珍しいから クラス中が注目している
沈黙がクラスを支配している
レイヤ
レイヤ
何人かの女子の「きゃあ」という 歓声が聞こえる え、歓声………?
タクミ
レイヤ
タクミ
レイヤ
レイヤ
レイヤ
タクミ
レイヤ
タクミ
多分、普通の男友達なら こんなにドキドキしないし 変な汗もかかないだろう
てことは、俺も…その 好き……ってこと?
タクミ
タクミ
レイヤ
レイヤ
タクミ
レイヤ
レイヤ
ぎゃーー こいつ本気だ 今更だけどね
タクミ
渋々答える その途端クラス中から もの凄い声が響く
タクミ
レイヤ
タクミ
レイヤ
レイヤ
クラス中の声の音量が 上がったのはきっと
俺の唇にレイヤの 薄くて柔らかくて暖かい 唇がついたから
多分、というか 確実に忘れられなくなるだろう
こんなにも濃い思い出
色素の薄い 学園の王子で俺の彼氏の レイヤが隣に居たことも
それ以来 レイヤファンクラブは レイタクカップル応援隊 と名称を変えたとさ
❦ℯꫛᎴ❧