霊
ぬぁ…
ベットから起き上がる
霊
はぁ…
兄が死んでから約2年が経った
元々両親も死んでおり、働き先で兄も死んだ。今年で僕も兄の歳に追いついてしまった。今年で20歳だ。
霊
兄ちゃん…
幽
お?
霊
え?
霊
兄ちゃん!?
何故か兄ちゃんが枕元にいました。
霊
えぁ!?は?
幽
弟よ〜!お兄ちゃんは会いたかったよぉ〜!
霊
なん、なんで生きてるの!
幽
まぁ、弟が心配だったから的な?
霊
あえ?透けてる…?
幽
まぁ、そりゃねぇ?
幽
幽霊ですから
兄ちゃんの突然のカミングアウトに思考が追いつかない
霊
幽霊?生き返ったんじゃなくて?
幽
今の状態は生きてる訳じゃあないね
霊
お兄ちゃんはなんで僕のところにいるの?
幽
なんでって、呼び出されたというか
霊
呼び出された?誰に?
幽
誰って…
幽
…
幽
まぁ、そんなことはいいだろ!
霊
えぇ?
幽
そんなことより、お兄ちゃんが久しぶりに朝ごはんを作ってあげよう!
霊
え、ちょ、待って?
お兄ちゃんが料理をつくる…マズイ!
霊
ダメだ!お兄ちゃん!
幽
腕によりをかけて作るからなぁ!
霊
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙
お兄ちゃんが料理を作り始めて約10分…
霊
明らかに匂いが料理のそれじゃない…
霊
薬品の匂いがする…
霊
人体に被害を及ぼすほどの匂いだ…!
幽
できたぞ!
霊
できちゃったか…
ソレは、もはや料理とも呼べるのか分からない色をしている
幽
さぁ、お食べ!弟よ!
霊
うぐおぉ…いぃ…やぁ!
ソレを口に運ぶ…
霊
…
幽
どうだ?
霊
…ぐっ
霊
お、美味し、おいし、ィよ
幽
そうか?その割には顔が青いが
霊
ごめん、ちょ、トイレ…
霊がトイレへ駆けていく
幽
どうしたんだろうな?






