千雪
やっほぉ
主様
今日は多分少しオリジナルだよ
千雪
かなりだと思う()
主様
そこはいいじゃない!
千雪
ぇぇ
主様
どーぞ!
千雪
どうぞ!
程なくして
新選組は秋月邸に新たな屯所を構えた
敬助
雪村くん
千鶴
山南さん!?
千鶴
昼間から起きていていいんですか?
敬助
えぇ
敬助
これほどの妙案を思い浮かんではゆっくり寝てなどいられませんよ
千鶴
妙案?
敬助
あなたは鬼です
敬助
そして鬼たちは戦闘力も生命力も人間よりはるかに強い
敬助
故にその血は羅刹の狂気を完全に抑える力があるかもしれません
千鶴
どういう意味ですか?
千鶴
発作を抑える薬があるじゃないですか
敬助
あれは所詮その場しのぎでしかありません
敬助
あなたの血は我々全てを救うことができるかもしれないのです
敬助
何も殺そうと言うのでは無い
敬助
ただほんの少し血を分けてもらうだけでいいのです
歳三
何やってんだ山南さん
敬助
土方くん…
敬助
羅刹をより有効に活用するには狂気を抑える術見出しておくことが必要不可欠なのですよ
歳三
そのためにこいつを斬るってのか?
敬助
血を分けて頂くだけです
敬助
今後の戦いは新選組にとってますます厳しいものとなる
敬助
それでも尚雪村くんには1滴の血も流させないと
歳三
そういうことじゃねぇ
敬助
仕方ありません…今日のところは引き下がりましょう
敬助
ですが土方くんも羅刹になったからには分かっているはず
歳三
山南さん
歳三
あんた新選組を口実にして自分のために血を求めているとかじゃねぇだろうな?
敬助
いいえ、私は常に新選組のことを考えています
千鶴
はぁ、
歳三
大丈夫か?
千鶴
はい、ありがとうございました
歳三
夜の外出は控えろ
千鶴
え?
歳三
最近山南さんが夜の見回りによく出かけているらしい
歳三
それが関係しているかわからんが江戸で辻斬りが増えている
千鶴
!?
千鶴
じゃあ君菊さんが言っていたことは…
歳三
隊としてもこのまま見過ごすわけにはいかねぇ
歳三
何れはちゃんと始末をつけないと
千鶴
そう、ですか…
千鶴
土方さんは!
千鶴
お身体は本当に大丈夫なんですか?
歳三
余計な口出しはするなと言ったはずだ
千鶴
あ、土方さ…(土方さん……)
総司
……(刀の手入れしている)
総司
ん?
千鶴
寝てなくていいんですか?
総司
千鶴ちゃん
総司
よくここまで来れたね
千鶴
斎藤さんが上野まで警護に当たると言うのでここまで案内してもらったんです
千鶴
どうですか?身体の調子は
総司
治りが悪いのは銀の銃弾のせいらしいよ
総司
みんなはどうしている?
千鶴
頑張ってますよ
千鶴
特に土方さんは昼夜構わず近藤さんの分まで働いています
総司
僕だって傷さえ治れば…
総司
僕にできるのは人を斬ることだけなのにそれが出来なくなったら近藤さんの傍にいられなくなる
千鶴
まずは傷を治してください
千鶴
はい、どうぞ
総司
うん、美味しいね
千鶴
ありがとうございます、土方さんにも気に入っていただけました
総司
そういえば千雪くんはどうしているの?
総司
あの戦以来手紙来なくて
千鶴
閉じこもっています
総司
どういうこと?
千鶴
あの日戦以来千雪くんは食事も食べずに寝てばっかりで…
総司
土方さんは何をしているの
千鶴
え?
総司
僕はね土方さんに千雪くんのこと任せられるからここにいるんだよ?
総司
なのに、あの人が千雪くんのことを何にもしようとしないのかよ!
千鶴
土方さんもお忙しいので仕方ないので……
総司
僕はあの子の相棒だよ
総司
ずっと分かってるつもりだよ
総司
あの子のことを小さい頃から見てきたしずっとずっと…
千鶴
落ち着いてください
総司
落ち着かなきゃってのは僕もわかってるよ!
でもあの子は今1番辛いんだよ!
でもあの子は今1番辛いんだよ!
総司
大好きなお父さん的存在な井上さんが亡くなってそして、ずっと傍にいてくれた山崎くんまで…あの子は辛いはずなんだよ、、
千鶴
千雪くんは…昔からずっとそういう性格だったんですか?
総司
いや、最初の頃は違ったよ
千鶴
教えてください!
総司
少しだけならいいよ
総司
そうだね、最初の頃は活発的で今の平助みたいな感じだったよ
総司
でもね、あることが起きた
総司
それが原因で千雪くんは自分の本来の性格を隠した。大人しく穏やかな性格になった
総司
ってとこかな
千鶴
そうだったんですね
総司
うん、だからあの子は僕が守るって決めてるんだ
千鶴
もし、千雪くんが新選組を抜けると言いましたらどうします?
総司
あの子が決めた道なら僕は応援するよ
千鶴
沖田さんは千雪くんのこと大好きなんですね
総司
うん好きだよ
千鶴
ふふふ
総司
なに?その笑顔
千鶴
なんでもないです
千雪
終わりました
千雪
次からかなり変わります
千雪
それではまたね