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放課後の廊下は、 部活に向かう生徒たちの声で 賑やかだった。
桜井凛は生徒会室の前で立ち止まり、小さく深呼吸をした。
桜井凛
ドアをノックすると、 中から明るい声が返ってくる。
莉犬
恐る恐る入ると、そこには副会長のななもりと莉犬が待ち構えていた。
机の上には『恋愛相談室』と書かれた、やたらとポップな紙が貼られている。
桜井凛
ななもり
莉犬
桜井凛
慌てる凛を見て、2人は顔を見合わせてニヤリと笑った。
ななもり
莉犬
2人の声が重なった。
ななもり
莉犬
桜井凛
凛の顔は一瞬で真っ赤になり、 口をパクパクと動かすが言葉が出てこない。
桜井凛
莉犬
ななもり
凛は机に突っ伏し、両手で顔を覆った。
桜井凛
ななもり
莉犬
桜井凛
一方その頃。 中庭のベンチではジェルが仲間たちと談笑していた。
ジェル
我妻善逸
嘴平伊之助
竈門炭治郎
その言葉を言った炭治郎の表情は少し曇っていた。
ジェル
我妻善逸
嘴平伊之助
竈門炭治郎
炭治郎の心臓が痛んだ。彼自身もまた、凛への想いを秘めていたからだ。
その頃、相談室ではーー
ななもり
莉犬
桜井凛
莉犬
ななもり
凛はがくっと机に突っ伏す。
桜井凛
ななもり
莉犬
凛は顔を上げ、真剣な表情を浮かべた。
桜井凛
ななもり
莉犬
凛は小さく頷いた。
夕暮れ時。校門の近くで、凛とジェルは偶然出会った。
ジェル
桜井凛
ジェル
心臓が跳ねる音が、凛の耳の奥で鳴り響いた。
桜井凛
2人の影が夕陽に重なっていく。 互いにまだ”恋”と呼べない想いを胸に秘めながらーー