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おじさん

じゃあまず、色々買いに行こうか

莉冬

はい

おじさん

これ買ってあげるよ

そう言い指差したのは 見るからに高そうなネックレス

莉冬

え、いや…!私にはもったいないですよ…!

おじさん

そんなことないよ

おじさん

ほら、とても似合ってるよ

おじさん

それに、莉冬ちゃんはそんなこと気にしなくていいんだよ

莉冬

あ…

莉冬

…ありがとうございます

おじさん

いいよ

莉冬

では、これで…

おじさん

ちょっと待って

莉冬

はい…?

おじさん

莉冬ちゃん、もっとお金欲しいよね?

莉冬

え……?

後ろからハグをされる

おじさん

向こういこっか

おじさん

莉冬ちゃん、スタイルいいね

そう言いながらおじさんは私の足を触った

おじさん

怖くないよ、すぐに気持ちよくなるから

おじさんの手の位置が段々と上がっていく

莉冬

っ……!

私は怖くなって、目を瞑った

おい、お前何してんだ

声が聞こえた

聞いたことのない声だった

目を開けると そこには黄色の髪をした男が二人いた

おじさん

…なんだお前達は

マイキー

俺はマイキー、こっちはドラケンだ

マイキー

それより、その子嫌がってるだろ

おじさん

はぁ?

おじさん

お前、何言ってんだ?

おじさん

この子には俺が金払ってんだよ

ドラケン

だからってなんでもしていいわけじゃねぇだろ

おじさん

いいんだよなぁ、これが

おじさん

ね?莉冬ちゃん

莉冬

……はい

目を合わせられなかった

否定したら、きっと怒られる

おじさん

ほら、この子もこう言ってんだし、さっさと消え─────

その瞬間、大きな衝撃音が響いた

莉冬

…!

マイキー

……ごちゃごちゃうっせぇよ

この人の蹴りはとても強かったらしく、 おじさんは一瞬で気を失ってしまった

マイキー

はぁ……これだからじじいは

ドラケン

お前、大丈夫か?

莉冬

え…?私ですか?

マイキー

お前以外に誰がいるんだよ

莉冬

私は、特には何も……

マイキー

お前、名前は?

莉冬

柊莉冬です

莉冬

それより、なんでこの人を蹴ったんですか…?

マイキー

なんでって……そりゃあ莉冬が嫌がるような事やってたからだろ

莉冬

そんなに顔に出てましたか…

ドラケン

……それよりお前、パパ活してるのか?

マイキー

?何それ

ドラケン

女が知らない男と飯行ったりして金貰うことだよ

莉冬

してますけど…

ドラケン

今すぐやめろ

莉冬

……なんでですか?

ドラケン

危ないからだ

ドラケン

わかるだろ、そのくらい

莉冬

わからないです

ドラケン

…は?

莉冬

だって、これは仕事の一部なんですよね…?

莉冬

だったら

ドラケン

待て、お前それ誰に教えられた?

莉冬

…お父さん…ですけど

ドラケン

……はぁ

ドラケン

とりあえず、お前ん家まで送るわ

莉冬

え?

マイキー

ちょ、ケンちん

マイキー

なんで急に?

ドラケン

後で説明する

ドラケン

連れてってくれ

莉冬

…わかりました

莉冬

ここです

莉冬は言った

見てみると、二階建ての賃貸のようだった

ここの2階に莉冬の家があるらしい

ドラケン

ここまで来たら安心だな

莉冬

はい……ありがとうございます

ドラケン

気にすんな

マイキー

また会おうな!

莉冬

はい

莉冬

では、また

おい

莉冬

ビクッ

お前、何してた

莉冬

…働いて…ました…

こんな夜遅くまでか?

そう言われ、驚く

もしかしたら帰りが遅くて 心配してくれたのかもしれない

私に危険が及んでいないか 考えていてくれたのかもしれない

けれど、そんな考えは一瞬にして 捨てることとなる

まだ働けるよな?

莉冬

…え…?

お父さんは私の服を脱がし始めた

あんなこと考えて…バカみたいだ

もう、いいや

莉緒

お姉ちゃん…

その声で目を開けると 何やら騒がしいことに気づいた

莉冬

まさか…お母さん…?

莉緒

うん……お父さん、ずっと怒ってる…

莉冬

っ…莉緒、大丈夫だよ

莉緒を抱きしめた時お父さんが 足音を鳴らして部屋に戻ってきた

……おい

お前、来いよ

お父さんは莉緒に言った

莉緒

っ…!

莉冬

待ってください…っ!

あ?

莉冬

私が…代わりにやります…

…じゃあわかった

なんでもするんだよなぁ!?

そう言いお父さんは 私の髪の毛を強く掴んだ

莉冬

っ……

次々と振り下ろされる拳は 私の体をどんどん蝕んでいった

私はその時 玄関の扉が開いていることに気づいた

莉緒に目配せをする

莉緒

っ…!!

外に出ようと走り出した莉緒を お父さんは蹴り倒した

莉冬

莉緒っ!!

咄嗟に莉緒を守る様に抱きしめた

お父さんの手にはいつの間にか 包丁が握られていた

お前…逃げようとしたな…!!

お父さんが包丁を振り上げる

もうだめだと、目を瞑った

屑な私は今日も生きる

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