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キキョウ
寿
寿
どうしたの？キキョウ
寿
今日は明るい世界だね
キキョウ
あぁ、久しぶりにこの世界にしたくてね
寿
それで今日はどうしたの？
キキョウ
こうやって長々と話す機会が欲しかっただけだな
寿
キキョウもそんな時があるんだね
キキョウ
あぁ、勿論だ
寿
あ、蝶が飛んできた
キキョウ
作ってみたんだ
キキョウ
私の昔の記憶の中にいた記憶から作ってみたんだ
寿
とても青い蝶だねこんな蝶いたの？
キキョウ
いた
寿
う、うぅ
キキョウ
どうしたの！？寿
寿
気にしないで少し頭痛がしただけ
キキョウ
頭痛？この空間で頭痛は少し変だな
キキョウ
何か記憶に触れてしまったか？
寿
でも、この蝶は暖かい感じがして好きだよ
寿
ただ、この蝶見てると何だか、誰かに抱きしめられてる気分になるの
寿
優しい感じがするんだ
キキョウ
そうかならいいんだけど
寿
ねぇ、キキョウ
キキョウ
どうしたの？
寿
キキョウって好きだった人っているの？
キキョウ
まぁ、昔いたよ
キキョウ
まぁ正体がわかった瞬間私は離れたかったけどね
寿
名前は何だったの？
キキョウ
名前は██さんだよ
寿
え？なんて言ったの？
キキョウ
だから██さんだって2回も言わせないで恥ずかしい
寿
心の声(何で名前が隠れてる感じがするの？)
駄目ですよ、私は名前を知られるのが恥ずかしいのですから
寿
え？キキョウ今何か言った？
キキョウ
え？何も言ってないけど…
寿
じゃああの声は何だったんだろ？
キキョウ
私は聞こえてなくて
キキョウ
なんかごめんね
寿
いいよ、キキョウは何も悪くないから
寿
それより、キキョウ最近なんか気になった事とかないかな？
キキョウ
うーん、ごめんけど無いかな
キキョウ
私は貴方と視界は共有してるけど感情までは無理だから
寿
そっかぁ
キキョウ
後ね前から嫌な雰囲気なら感じてはいたよ
寿
嫌な雰囲気？
寿
それって何か嫌な存在とあってる感じ？
キキョウ
そうだね
寿
その存在ってどんな人？
キキョウ
佐伯って人
寿
え？佐伯さんが？
寿
でも何で？
キキョウ
あの人が付けてる御守り？みたいなのが
寿
付けてたの？
キキョウ
どちらかと言うとあのしおりみたいな物
キキョウ
あれが何だか嫌な感じがして
寿
しおり？もしかしてあの胸ポケットから見えてるあれの事？
キキョウ
そう
キキョウ
だけど寿に過剰に干渉しないでくれるから助かってる
キキョウ
私含め彼達とは別の力も混じってるからね
寿
それ初めて聞いたし
嫌な感じもしなかったよ
嫌な感じもしなかったよ
キキョウ
人には害のない力だからね
キキョウ
いや、これは適切じゃなかった
キキョウ
基本無害の力だけど脅威にもなり得る力だよ
キキョウ
簡単に表すとバル○ン
寿
わかりやすいような分かりにくいような
寿
微妙…
キキョウ
そっかぁ
寿
ちょっとさっき聞こえた声が気になって仕方ないから私行ってくるね現実に
キキョウ
そうか、行ってらっしゃい
キキョウ
いつでも待ってるよ
キキョウ
行っちゃった…
キキョウ
寿にだけ聞こえた声はなんだったんだろ？
キキョウ
まさか白月さんだったのかな？いや無いか…
寿
ふぁ〜
佐伯
おはようございます寿様
佐伯
お疲れのようでしたがまだ寝ますでしょうか？
寿
いえ、大丈夫です
寿
心の声(あれ？しおりみたいなのが無い？そして何だか雰囲気が違う気がする)
寿
心の声(そういえば入院して何度か変な感じがしてた気がする)
佐伯
あの、私の顔を見てどうかしましたか？
寿
あ！いえ何も！
寿
心の声(あれ？今日は耳にピアスが着いてる、そして花札みたい)
佐伯
あの、このピアスが気になるのですか？
寿
その、花札みたいなのが気になって
佐伯
あぁ、これですか
佐伯
私も多少のオシャレはしてみたく少し程のオシャレをしてみてるんです
寿
とてもいいと素敵だと思いまして
佐伯
それじゃあこれに似たような物もう1つ持ってるので1ついかがでしょう？
寿
良いのですか？
佐伯
良いですよ
佐伯
ただこの花札は同じものはあげれませんね
寿
そうなんですね
佐伯
この花札は御守りみたいなものでして
佐伯
似たような物で良ければ作ってきますよ
寿
良いのですか？
佐伯
私は模倣品を手作りする過程の裏は好きですので
佐伯
お気になさらず
寿
心の声(変な言い回し)
寿
心の声(あれ？今蛙肩に乗ってたよね)
寿
あれ？今背中に蛙乗ってました？佐伯さん
佐伯
え！？本当ですか！？
佐伯
い、居ないじゃないですか…ビックリした
寿
ごめんなさい私の勘違いみたいで
佐伯
居ないのでしたら、いいのです…
焦った((ﾎﾞｿｯ…
焦った((ﾎﾞｿｯ…
佐伯
ちょっと深呼吸してきます…
寿
分かりました、本当に
すみません
すみません
佐伯
いえお気になさらず
佐伯
ごこく様勝手に出ないで下さいよ
ごこく(まぁ良いでは無いか)
佐伯
いや、気にして下さい
佐伯
貴方蛙なんですから白蛇様に見つめられたらどうするんですが
佐伯
そして白蛇様段々と私の首元に登らなくても浮けるでしょ
白蛇(こちらの姿だと浮くのが難しいんだ)
白蛇(貴様の体に合わせてこのサイズにしてるんだ、わかれよ白月よ…)
白蛇(そしてごこく、あまり余計なことをするな…)
ごこく(あいよ怖いねぇ蛇に睨まれるのは)
佐伯
2人とも噛みつき合わないでくれ
お前は黙ってろ
佐伯
ははっ
八咫烏
なんかドンマイ白月
佐伯
今の私の味方は八咫烏だけですよ
八咫烏
なぁ白月ここで立ち話し続けていいのか？
八咫烏
人が来る気配は無いけど人目が少ない所に行く方がいいだろ
八咫烏
私は飛んでたら違和感ないが流石に病院内で蛙と蛇は出たら不味いでしょ
佐伯
でもどの道から行くんだ？
八咫烏
てかもう、掃除用具入れに行けば隠れれるんじゃないのか？
八咫烏
私達の声はほとんどの人間には聞こえんが1部には聞こえるからそこだけ気をつけろよ
佐伯
分かりましたよ
佐伯
それかもうあの変な世界に行きますか？
八咫烏
放置しとけばいいと思う
佐伯
それじゃあもう使われてない部屋に行きますか
八咫烏
それが多分1番賢い判断だな
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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