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コメント
6件
最高すぎる最高🥹💓
麗央くん可愛いッッ!!パフェ2人前食べたらそりゃおなかいっぱいだ…笑笑
尊い!続き待ってます!
⸻カフェを出て、街へ
麗央
店のドアを出た瞬間、麗央がぽそりと呟く
その言葉に、隣を歩く零斗がふっと笑った
零斗
麗央
零斗
零斗はその言葉に、少しだけ柔らかい目をした
朔矢が店の前でくるっと振り返る
朔矢
麗央
麗央が小さくむくれると、蓮が横から静かに声をかける
蓮
麗央
蓮
麗央
零斗
笑いながら言い返す零斗の横で、龍牙が淡々と歩きながらぽつり
龍牙
麗央
龍牙
麗央
悔しそうに口を噤む麗央
その様子を見て、4人がそれぞれに表情を緩めた
⸻靴屋にて
店に入ると、木目調の棚にズラリと並ぶシューズ
麗央は少し戸惑いながらも、壁際のスニーカーを見て立ち止まる
麗央
零斗
零斗が棚から手に取って、店員を呼ぶ
零斗
麗央
零斗
麗央
零斗
そう言いながらも、零斗はしゃがんで靴を出してやる
麗央
零斗
麗央
零斗
零斗が軽くつま先をつつくと、麗央は渋々、足を伸ばす
麗央
零斗
零斗の声は、どこか自然に優しかった
朔矢はその様子を横で見ながら、ぼそっと呟く
朔矢
零斗
麗央
朔矢
龍牙はその言葉に小さく眉を上げたが、なにも言わず、店の端で会計へ向かった
蓮は最後に、箱詰めされた靴を手にして「一足目」とだけ静かに言った
麗央
蓮
その声に、麗央は少しだけ頬を赤く染めた
⸻次はアクセサリーショップ
煌びやかなショーケースに囲まれた、静かな店
朔矢
朔矢が指さしたのは、細いレザーブレスレットだった
朔矢
麗央
朔矢
麗央はわずかに眉をひそめるが、その後ろで蓮が同じブレスレットを手に取り、静かに頷いた
蓮
麗央
蓮
素直に腕を出すと、蓮が無言でそれを麗央の手首に巻いてくれる
朔矢がその様子をスマホで写真に撮りながら、くすくす笑う
朔矢
零斗が同じブレスレットを手に取り、もう一つを自分の腕にも巻いた
零斗
麗央
龍牙
龍牙が鏡を指さす
映った自分の姿――腕にはレザーのブレスレット
それだけなのに、なぜか少しだけ「誰かのもの」になった気がした
店内には文具や食器、小さなインテリアが整然と並んでいる
温かみのある照明が照らす棚の一角で、麗央がふと足を止めた
麗央
目をとめたのは、小さな猫のイラストが描かれたマグカップだった
淡い色の釉薬に、ちょこんと座る黒猫の絵
持ち手の部分も肉球の形にくりぬかれていて、どこかほっとするようなデザイン
麗央は、そっとそれを手に取ると、じっと見つめたまま頬に当てる
麗央
零斗
零斗が背後からのぞき込む
麗央
言葉を探すように、マグを見つめながら、ぽつり
麗央
零斗
零斗がもうひとつ同じマグを手に取り、カゴへぽんと入れる
麗央
零斗
零斗があっさり遮る
零斗
後ろから龍牙が袋を受け取りながら、小さく続ける
龍牙
麗央
龍牙
麗央は一瞬きょとんとして、それからそっと頷いた
麗央
横で朔矢がひょいとマグを持ち上げて、
朔矢
そんなことを言いながら笑う
朔矢
麗央
朔矢
零斗
零斗が小突くと、朔矢が「痛〜い」と笑いながらかわした
蓮はそのやり取りを少し後ろで見守っていたが、マグカップの柄を一瞥して、ふっと小さく笑った
蓮
麗央
麗央はそのまま、丁寧に袋を抱えた
自分の“好き”を、誰かが認めてくれる
そのささやかな実感が、胸の奥をじんわりあたためていった
⸻店を出る頃には、空が少しだけオレンジ色になり始めていた
麗央
零斗
麗央
麗央はマグカップの入った袋を抱えながら、小さく微笑んだ
零斗が車の鍵を鳴らし、蓮が「もう帰るぞ」と静かに声をかける
帰り道の足取りは、ほんの少しだけ軽く――車のドアが開いたその先に、安心できる“場所”が待っていた
だいふく
だいふく