〜 零目線 〜
田中 一誠(いっせい)
くらすのみんな
くらすのみんな
○○が△△で□□だってよ!
田中 一誠(いっせい)
くらすのみんな
ゲームしよーぜ!
田中 一誠(いっせい)
田中 一誠(いっせい)
零も行くか?
田中 零(れい)
田中 一誠(いっせい)
なんでいつも、 一誠は声をかけてくれるんだろう。
なんの取り柄もない、こんな僕に
構う必要なんてないのに。
一誠にまた迷惑がかかるだけなのに。
嬉しいけど、悲しい。
思い出したことがある。
小学生の時。僕は一誠といつも一緒にいるからって、同じクラスの男の子に、蹴られたり殴られたり。 毎日、毎日。
そこに一誠が来て、何してんだって 怒った。
やられていることを 秘密にしていたけど、ばれてしまったらしい。
「もう俺達には秘密はなし! 約束な?」
思わず頷いてしまったけど今、約束を守れているのだろうか。
もう、僕は―
"裏切り者''だ