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白町 凪紗

え?

白町 凪紗

舞夢ちゃんが裏羅町長を見つけた?

??

はい、その人をさらった怪物はとある遺跡に入っていきました

??

舞夢さんは1人じゃ危険だと判断して、皆さんに知らせに行ってます

??

私も、そのお手伝いをと思ってお伝えしています

白町 凪紗

わかった!

白町 凪紗

遺跡なら心当たりがあるから行ってくるよ!

??

よろしく頼みます

白町 凪紗

ところで君の名前は?

??

??

由乃、とだけ名乗っておきます

由乃 ユノ

由乃

舞夢さん同様、異世界を旅する旅人です

由乃

では、よろしく頼みます

由乃はそれだけ言うとどこかへ去ってしまった

白町 凪紗

……行っちゃった

白町 凪紗

それはそうと、舞夢ちゃんのところに行かないと!

ゆうナギは舞夢の見つけた遺跡の元へ向かう

そして、由乃と名乗る人物の協力もあり、舞夢達8人は遺跡まで集合することが出来た

そのまま裏羅を探しに遺跡の中へと入っていく

すると、そこにはたくさんの影がいた

鏡狂 悠斗

ここも怪物が多いな…

吹雨希 悠穂

足止め食らうと厄介だね

吹雨希 悠穂

また透明化魔法かけとくね

吹雨希 悠穂

【クリアリー】

悠穂の魔法で舞夢達は透明になる

吟羽 舞夢

よし、進もう

舞夢達は奥へと進んでいく

怪物達を避け入って進んだ先には10人ほどの人が横たわっていた

その中には裏羅もいた

白町 凪紗

裏羅さん!

まほナギは裏羅の元へ駆けつける

白町 凪紗

……よかった、気を失ってるだけみたい…

白町 凪紗

あっ!あっち見て!

ゆうナギが奥の方を指差す

そこには2つの人影が見える

片方は立っており、もう片方は椅子に座っている

優來 はる

未彩……?!

椅子に座っているのは、怪物に連れ去られていた未彩だった

もう片方の人影は椅子に座っている未彩に両手をかざしながら屈伸をしていた

その姿はまるで舞や儀式のようだった

吟羽 舞夢

何をする気なの…?

舞夢達が少し近付くと、人影はこちらを向いた

鏡狂 悠斗

凪紗……?

その姿はゆうナギのような姿をした怪物だった

つまりは、この世界の白町凪紗を模した影である

白町 凪紗

……!

白町 凪紗

倒そう

まほナギは影に向かって走り、魔法を放つ

白町 凪紗

【ファイア】

まほナギが魔法を放った瞬間、影の動きが止まり、椅子に座っていた未彩が動き出した

未彩の姿は黒く染っており、まほナギの放った魔法を同じく炎魔法を放って相殺した

その姿はまるで怪物のようだった

優來 はる

み…あ……?

六月 真奈

人が…怪物に…?!

白町 凪紗

……

白町 凪紗

この世界を襲ってる怪物の1部はこうやって作られているんだ

白町 凪紗

僕らは何回も冒険を繰り返して、何回も未彩が怪物になる様子を見てきた

優來 はる

だからあの時…

六月 真奈

戻す方法はないの…?

風音 るいの

試したことはある

風音 るいの

でも、どの方法もダメだった

風音 るいの

諦めるしかない

吟羽 舞夢

じゃあ…

吟羽 舞夢

申し訳ないけど、そこの影諸共倒すしかないよね

舞夢は杖を構える

鏡狂 悠斗

そういうことだ

他の人達もそれぞれ武器を構え、戦闘態勢に入る

白町 凪紗

やあああああ!!!

ゆうナギは斧も振り上げながら影に駆け寄る

すると影は自分の手先から影を伸ばし、斧を作り出してゆうナギの斧を食い止める

白町 凪紗

っ!

影の背後から瞬間移動してきたはるが鎖で影をなぎ払おうとするが影はその気配に気付き鎖に電気魔法を放つ

優來 はる

……!!!

金属製の鎖に電気魔法が放たれたことで鎖を電気が通り、はるは感電してしまう

鏡狂 悠斗

はる!!

悠斗ははるに駆け寄ろうとするが、怪物になった未彩がはるに炎魔法を放つ

六月 真奈

【シャボンシールド】!

放たれた炎魔法がはるに直撃する直前、真奈の放った水泡の膜を張る魔法ではるを覆い、炎から守る

鏡狂 悠斗

ナイスだ真奈!

悠斗はそのままはるに駆け寄る

怪物

ぐおああああああ!!!

すると遺跡の入口方面から大量の怪物がやってきた

吹雨希 悠穂

くっ、騒ぎを聞き付けて応戦…ですか

吹雨希 悠穂

あの怪物達は俺に任せて!

白町 凪紗

悠穂の能力なら簡単だね!

白町 凪紗

任せたよ!

ゆうナギは食い止められていた斧で影を跳ね返しながら叫ぶ

吟羽 舞夢

【ウィンド】

舞夢は跳ね返されて体勢が崩れている影に風魔法を放つ

風音 るいの

行け

るいのも影に向かって矢を放つ

吹雨希 悠穂

[世界を飲み込め]

悠穂は自身の能力、『ブラックホールを発生させる能力』で怪物たちを吸い込んでいく

優來 はる

【サンダーニードル】

六月 真奈

【バブルフラッシュ】!

悠斗から回復を受けたはると、はるの元に近付いた真奈は怪物になった未彩に魔法を放つ

そして、影も怪物たちも、全員消滅した

舞夢は影の落とした宝石を拾う

六月 真奈

また宝石だ!

吟羽 舞夢

とりあえず、ここにいる人達を街まで連れて帰ろう

白町 凪紗

いつまでもここに置いとく訳には行かないもんね

白町 凪紗

そうだね

そして舞夢達は魔法を使ったり、手分けをして意識を失っていた人達を街まで連れ帰った

街に戻り、柳に報告すると、感謝を伝えられ、裏羅が戻るまで宿で休むことを勧められる

舞夢達はその言葉の通り宿でゆっくりしていた

六月 真奈

ところで次はどんな場所なの?

真奈が聞くと、ゆうナギは真剣な顔で言った

白町 凪紗

次がついに魔王城だ

白町 凪紗

僕達の倒すことができなかったところだけど…どうか頑張って欲しい

吟羽 舞夢

確か、ゆうナギ達が記憶に残ってるのは魔王城に入る前までなんだよね

白町 凪紗

そうだね

吹雨希 悠穂

それ以外の記憶はなんにもない

吹雨希 悠穂

どんな能力魔法を使うのか、どんな姿形をしているのか、どんな喋り方をするのか…

吹雨希 悠穂

何も、記憶に残っていないんだ

白町 凪紗

そっか…

舞夢達は少し考えた後、他愛もない話に花を咲かせ、そのままゆったりと過ごした

そして次の日

舞夢達は裏羅の家に来ていた

緋桜 裏羅

まず、私や他の行方不明者を助けてくれてありがとう

緋桜 裏羅

まさか、行方不明者が怪物に変えられているなんてね

裏羅は悲しそうに言った

白町 凪紗

行方不明者は恐らくこの街から少し離れたところにある遺跡に集められていました

白町 凪紗

そこのリーダー格の怪物を討伐したので、しばらくは行方不明事件は起こらないんじゃないかと思います

ゆうナギが言うと、裏羅の表情は少し明るくなった

緋桜 裏羅

それは良かった

白町 凪紗

ただ、あとは怪物を生み出す原因の魔王を倒さないと、本当の解決にはならないでしょう

緋桜 裏羅

そうか

緋桜 裏羅

君達は、魔王を倒しに行くのかな?

その問いかけに、全員が頷く

緋桜 裏羅

そうか、君達の武運を祈っているよ

裏羅はにっこりと笑って言った

それから舞夢達は裏羅や柳に別れを告げ、魔王城へと向かう

そして、ゆうナギ達案内の元、魔王城へ到着した

白町 凪紗

僕らが案内できるのはここまでだ

鏡狂 悠斗

ここからは舞夢達4人しか入れないからな

吹雨希 悠穂

みんな気をつけてね

風音 るいの

負けたら許さないから

4人なりのエールをしっかりと受け止め、舞夢達は覚悟を持って魔王城に入っていく──

魔王城に入ると、たくさんの怪物が彷徨いていた

六月 真奈

うわぁ…いっぱいいる…

吟羽 舞夢

透明化魔法をかけとこうか

吟羽 舞夢

【クリアリー】

舞夢の魔法で、4人は透明になる

そしてそのまま奥へと歩き進めていく

進んでいくと、壁のような大きな扉に辿り着いた

六月 真奈

行き止まり?

白町 凪紗

いや…これは扉だね

吟羽 舞夢

ここ以外に行けそうな道はなかったから、この扉を開ける必要があるのかも

六月 真奈

でもこんな大きな扉、どうやって…

4人が扉をまじまじと見ていると、はるが 「あ」 と声を上げる

白町 凪紗

はるどうしたの?

優來 はる

ここ…

はるが指を指したところには、3つの小さな窪みが

その窪みは、舞夢達が各世界で見てきたクリスタルにある窪みだった

白町 凪紗

舞夢、宝石持ってる?

凪紗の問いかけに舞夢は宝石を取り出しながら答える

吟羽 舞夢

もちろんだよ

舞夢は3つの窪みに宝石をはめていく

ギィィィ…

全てがはまった時、大きな扉はゆっくりと開いていく

そして、開いた扉の先にいたのは──

白町 凪紗

はる……?

黒いオーラを放つ優來はるだった──

異世界旅路〜失われゆく世界を旅する少女〜

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