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ほまれ

お邪魔しまーす…

ゆとり

ちゃんと話したくて、
来てもらっちゃいました。

ゆとり

もう夜遅いのにごめんなさい。

ほまれ

全然!

ほまれ

というか普段ゆとりさんとやってる時は、
お泊りさせて貰ってるんで。

ほまれ

時間なんて気にせんで良いですよ。

ゆとり

ありがたいです……

ボクの父親・華内 游平は、 遊びで女性と交わるような人でした。

それはボクが生まれてからも同じで、 ボクの母親は産んですぐ捨てられ――

今や、どこでなにをしているのか分かりません。

父親がずっと遊んでばかりなので、 ボクは大体家にひとりで過ごしました。

たまに家に帰ってきたかと思えば、 女性を連れての帰宅で。

…ああ、心配しなくても大丈夫ですよ

子供ひとりで居るのには 慣れていましたから。

いつもボクひとりな時間が終わったのは、 18の頃。

父が初めて母と入籍してから18年、 母と別れてからも18年。

義理の母と、義理の弟ができました。

母の入得さんとは、一夜きりの関係だったみたいで、 せめてこの子は産もう、とそれはもう苦労していました。

そうして産まれたのが義理の弟・ 祥万 居得くんです。

自分と10歳も年の離れた少年がいきなり 家に来たときは驚きましたが、

それは入得さんが気を効かせて、 居得くんがボクと暮らせるようにしてくれたのです。

高校を卒業してすぐ就職するつもりだったので、 二人と家で過ごしたのは一年限りでした。

腹違いとはいえ兄弟と呼べる存在と 過ごした時間はちゃんと、楽しかったんです。

ボクの家内にはようやく、

「余裕」ができたんです。

ゆとり

ちなみに父なんですが、

ゆとり

未成年に手を出して
捕まったらしいです。

ゆとり

幼少期から父のことは気にしていなかったので、
何も思いませんでしたが。

ほまれ

……………

ほまれ

これ、ほんとにわたしも
聞いてよかった話なんですか…?

ゆとり

むしろ、聞いてくれて
嬉しかったですよ。

ほまれ

なんか……すいません

ほまれ

そんな事情に土足で
踏み入れるようなことをしてしま…――っ!

ゆとり

ぎゅ(抱きしめる)

ゆとり

ほまれさん。

ゆとり

断言します。

ゆとり

貴女はボクの癒しです。

ほまれ

………!

ゆとり

ボクね、ほまれさんに出会う前は。

ゆとり

父のことを見てきたから、
女性関係には気を付けよう。

ゆとり

そうやって、
恋愛感情を遠ざけてていたんです。

ゆとり

でもあのとき、
ほまれさんを一目見て。

ゆとり

そんなことは忘れていたんですよね。

ほまれ

…なんか、聞いていると
口説くときの常套句みたいに
聞こえてくるんですけど……

ほまれ

でもそういや、

ほまれ

初めて会った日もこうやって
口説かれたわ…

ゆとり

一目惚れでしたから。

ほまれ

……っあなたは!

ほまれ

こっぱずかしいことを
平気で言いよるんじゃないですよ!///

ゆとり

言いながら照れないでくださいよ~

ほまれ

もー!
奥さん、って呼びますよ!まったく!

ゆとり

何故ボクの方が奥さん!!?

【創作カプ】※エロ描写あり「嫌われるほど好きじゃない。」

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