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ほまれ
ゆとり
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ほまれ
ほまれ
ほまれ
ゆとり
ボクの父親・華内 游平は、 遊びで女性と交わるような人でした。
それはボクが生まれてからも同じで、 ボクの母親は産んですぐ捨てられ――
今や、どこでなにをしているのか分かりません。
父親がずっと遊んでばかりなので、 ボクは大体家にひとりで過ごしました。
たまに家に帰ってきたかと思えば、 女性を連れての帰宅で。
…ああ、心配しなくても大丈夫ですよ
子供ひとりで居るのには 慣れていましたから。
いつもボクひとりな時間が終わったのは、 18の頃。
父が初めて母と入籍してから18年、 母と別れてからも18年。
義理の母と、義理の弟ができました。
母の入得さんとは、一夜きりの関係だったみたいで、 せめてこの子は産もう、とそれはもう苦労していました。
そうして産まれたのが義理の弟・ 祥万 居得くんです。
自分と10歳も年の離れた少年がいきなり 家に来たときは驚きましたが、
それは入得さんが気を効かせて、 居得くんがボクと暮らせるようにしてくれたのです。
高校を卒業してすぐ就職するつもりだったので、 二人と家で過ごしたのは一年限りでした。
腹違いとはいえ兄弟と呼べる存在と 過ごした時間はちゃんと、楽しかったんです。
ボクの家内にはようやく、
「余裕」ができたんです。
ゆとり
ゆとり
ゆとり
ほまれ
ほまれ
ゆとり
ほまれ
ほまれ
ゆとり
ゆとり
ゆとり
ゆとり
ほまれ
ゆとり
ゆとり
ゆとり
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ほまれ
ほまれ
ほまれ
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ほまれ
ほまれ
ゆとり
ほまれ
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