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夜、個性把握テストと夕食を終えたあと。 遥は自分の寮の部屋に戻り、ようやく一息ついていた。
天野 遥
窓際のベッドに座りながら、カーテンの隙間から月を見上げる。 部屋はシンプルで、荷物もほとんどない。ベッドと机と本棚、それだけ。
ふと、扉の向こうでにぎやかな足音が聞こえてきた。
ドン、ドン、ドン!
爆音のノック。
上鳴電気
芦戸三奈
切島鋭児郎
天野 遥
静かに眉をひそめる。
天野 遥
仕方なく立ち上がり、扉を開ける。
そこには―― ワクワクした顔のA組メンバーがずらりと並んでいた。
芦戸三奈
上鳴電気
瀬呂範太
ズカズカと部屋に上がり込んでくる面々。
天野 遥
冷たく言い放つも、誰も気にしない。むしろさらにテンションが上がる。
麗日お茶子
緑谷出久
遥が少しだけ頬を引きつらせる
天野 遥
爆豪勝己
耳郎響香
天野 遥
あくまで冷たく言い切るけど、微妙に返事してるあたり、まんざらでもなさそう
八百万百
遥がちらっとみんなを見る
笑って、にぎやかに部屋を見回して、好き勝手に盛り上がるクラスメイトたち。 そこにあるのは――居場所だった。
天野 遥
切島鋭児郎
芦戸三奈
上鳴電気
それぞれが勝手にカードゲームを持ち寄ってきて、あっという間に小さな大会が始まった。
遥は、ベッドにもたれたまま、じっとそれを見ている
天野 遥
そう思いながらも―― 胸の奥が、ほんの少しだけ、くすぐったい。
緑谷出久
天野 遥
即答。 でもみんなは諦めない。
切島鋭児郎
芦戸三奈
耳郎響香
みんながわいわいしてる間に、八百万がさりげなく声をかける。
八百万百
その言葉に―― 遥は少しだけ目を伏せた。
天野 遥
天野 遥
ぼそっと呟く。
すると、みんなの顔がパッと輝いた。
切島鋭児郎
葉隠透
上鳴電気
トランプやUNOが広げられ、ゲームスタート。
最初は乗り気じゃなかった遥も、少しずつ表情を緩めていった。
勝負ごとには真剣な性格が出て、カードを出す手が早い。
爆豪とバチバチに火花を散らしたり、緑谷とギリギリの駆け引きをしたり。
そして――
上鳴電気
芦戸三奈
天野 遥
顔を真っ赤にしながら、ものすごく小さく、ぎこちなく変な顔をする遥。 (というか、真顔に近い。でもそれが逆にみんなに大ウケ)
麗日お茶子
上鳴電気
瀬呂範太
遥、内心ではものすごく後悔していた。
天野 遥
でも、ベッドにもたれながらみんなの笑い声を聞くその時間は―― どこか、あたたかかった。