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ガチャッ…
男性
tt
男性
カチャッ…
パタン…
tt
………ホンマにええんかな
今なら……帰れるのに…
間に合うのに………
………間に合う?
tt
もう終わった
はやく受け止めないといけないのに
まだ信じきれない俺がいる…
本当に女々しくて気味が悪い
どこまでも未練がましく縋ってしまう
……考えないようにしてたのに
tt
目頭が熱い…
もうあんなに泣いたのに…
どうしてこんなに傷ついているんだろう
…ちょっと前に気づいてた
じゃぱぱからの返信
…怖くて見れなかった
「終わりにしよう」
このセリフが何度も頭をよぎるから
tt
tt
引きずってでも続けたい
アイツとの関係を…
今ここで切ることはできるのか…
終わろうと切り出せるか…
……分からない…
ピロンッ
鼓動が高鳴った
tt
不安が募った
アイツから…?どうしよう……
俺はスマホに
手を伸ばした
tt
hr
「見てあげて」
すぐに分かった…何のことか…
……ヒロ君は凄いな
…何でもお見通しか
tt
tt
もう顔を合わせる勇気もないねん…
アイツもきっと…今頃仕事やし
邪魔になりたくない
hr
hr
きっと…無意識だった
ヒロ君からの返事を見て
俺はゆっくり
アイツのLINEを開いた…
jp
jp
アイツからの返事だった
「会いたい」
ホンマに…?
……信じていいの?
…俺………面倒くさいよ…
迷惑…またかけるかも…
「可哀想に…愛に飢えてるんだ…」
「たっつんの事…ッもっと知りたい」
「ごめん…ッ期待しちゃった…」
「『愛してる』」
……………そんなん……
tt
バッ!!!
抜いだ上着も
綺麗に整えた髪も
用意していたコンドームも
全てぐちゃぐちゃにして
ガチャッ!!
俺はホテルを飛び出した
tt
会いたい…会いたい…
ただそれだけ
それだけで走った
0時をとうに過ぎた商店街は
人一人も居らず、店の看板だけが虚しく光る
いつもの騒がしさを昼間に置き
俺は一人夜道を駆ける
tt
もう何も必要ない
知らない男からの愛も
汚れた俺の恋心も
今日で全部捨ててやる
tt
この思いを終わらすために
俺はアイツの店まで
全力で走った
tt
『Closed』
店の看板にかかっていた
…当たり前だ
こんな時間に開いてるはずが無い
他の店ももうとっくに閉まっている
…居るはず無い
tt
全力で走ったせいで息があがった
…こんなに走ったのはいつぶりだろう
落ち着くまで時間が必要だった
tt
tt
ここには居ない
…また探さなきゃ…
…どこに居るやろ……
タッ…タタッ…
店の看板を見ながら
ゆっくり後ろに下がった
ギュッ!!!
tt
jp
続く…
コメント
3件
もうたこもどきさんのじゃぱたつのために生きてます😭💕💕
更新ありがとうございます🥹💖続きが気になりすぎます🥲💖