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主
白亜
主
主
主
放送〔起床時間です。起きてください。〕
白亜
放送〔起きてください。〕
白亜
放送〔起床時間です(以下略)〕
???
白亜
白亜
颯汰
白亜
白亜
白亜
颯汰
颯汰
颯汰
颯汰
白亜
着替え終わって
白亜
颯汰
白亜
白亜
颯汰
颯汰
颯汰
白亜
白亜
颯汰
颯汰
颯汰
白亜
白亜
颯汰
颯汰
颯汰
白亜
壁は真っ白だと思って。
颯汰
颯汰
白亜
白亜
キキィン(甲高い音)
放送〔これより、皆様がそれぞれ担当する場所への転送を開始します。〕
颯汰
白亜
放送〔ご武運を〕
颯汰
白亜
颯汰
白亜
白亜
その後、俺たちはそれぞれ戦場に送られた。
颯汰とは別々だった。
…ひどかったなぁ…。
あれは。
サイト持ち同士が各々の力を使い、
ただ言われたとおりに、
敵を殺す。
俺と戦った奴は、俺と同じで初めて戦争に参加したらしい。
勝敗は俺たちの勝ちだった。
でもちっとも嬉しくなかった。
俺に追い詰められたときのあいつの顔が、今でも夢に出てくる。
命乞いをしていた。そいつは。
俺は仕方ないと思い、目を固く閉じた。
そして。
帰ってきたとき、颯汰はいなかった。
颯汰の話を聞かされたとき、俺は絶望した。
「颯汰は死んだ」
気付いたら俺は食堂にいて、颯汰が好きだと言っていた、
たこを食べていた。
目からは涙が零れていた。
俺の口から自然に溢れた言葉。
それは、
「なんで死んだんだよ…。颯汰…。」
その日から俺は、
タコが嫌いになった。
そして。
俺は命乞いをしてきたそいつをサイトで殺した。
俺のサイトは、安楽死をさせることができる。
爪が伸びて黒くなり、それで刺した生き物は自分以外なら即死する。
痛みはなく、死んだ後は刺したところから黒い痣のような物が 相手の体を包む。
それなのに自分を刺してもなにも意味は無く、
むしろ体が病気でも何でも治る。
俺は自分のサイトが嫌いだ。
でも、まだナイフや銃を使うよりはましだ。
相手の苦しむ顔を見なくていいから。
そういえば昔、こんな話を聞いたことがある。
「施設から逃げ出した者」
俺は最初に聞いたときは逃げられるはずがないと思った。
ここの壁は壊せない。
壊せたとしても、すぐに元通りになり、 壊した奴は躾をされる。
でも、方法はある。
そいつは確か、戦場では、指が黒く、長く、鋭かったらしい。
そして、施設の奴らからはこう呼ばれていたらしい。
“死神”と
俺は、今思い出して希望を感じた。
“指が黒く、長く、鋭い。”
これは俺の能力の特徴とそっくりだった。
俺は爪だけど。
そして、その爪で刺した生き物は安楽死する。
これって、死神みたいじゃないか?
俺はこのとき心に決めた。
施設を出よう
主
主
主
主