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宝探しと言われた任務だったが、 結局深さ数千mも行かないところで 浮上した。 その間、 どこにも着地する事はなかったし、 目的が見つかる事もなかった。
海軍長さまの指示も何一つなかった。
ネイ
ネイとフェレンさんと夜の部屋で、今日の結果報告をしていた。
フェレン
フェレン
フェレンさんは、卓上の潜水艦の小さな模型に触れながら言う。
ネイ
ネイ
ネイは、布団へ身体を倒した。 それは、諦めるような割り切るような 仕草にも見えた。
ネイ
ネイの声色は沈んでいた。 それを救うようにフェレンさんが 言葉を添える。
フェレン
フェレン
主人公
僕が尋ねると、フェレンさんは憂いを帯びた表情をした。
フェレン
フェレン
言葉を言い終える頃には、 室長として凛々しい顔つきに戻っていた。 まるで、目的を明確にする事を拒むように話すフェレンさん。
主人公
僕は、フェレンさんへ問いかけた。 室長の彼女なら、僕らよりこの船に乗っているから知っているはずだ。
フェレン
彼女は、僕を言葉と目で制した。
ネイ
ネイ
ネイが起き上がると、 僕の代わりに質問を変えた。
ネイ
ネイ
警戒心を解くように、 子供の素直さをにじませて話すネイ。
フェレン
ネイとフェレンさんの顔を 交互に見やる間、彼女は答えた。 彼女は、憂いの表情を押し殺すような、 苦しみの表情を作っていた。
フェレン
フェレン