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宝探しと言われた任務だったが、 結局深さ数千mも行かないところで 浮上した。 その間、 どこにも着地する事はなかったし、 目的が見つかる事もなかった。

海軍長さまの指示も何一つなかった。

ネイ

成果なしかー

ネイとフェレンさんと夜の部屋で、今日の結果報告をしていた。

フェレン

それはそうでしょ

フェレン

宝もなければ、何かを作ることも無かったんだろう?

フェレンさんは、卓上の潜水艦の小さな模型に触れながら言う。

ネイ

いや、ここの事ですから

ネイ

もしかすれば行くこと自体に意味があったのかもしれないです

ネイは、布団へ身体を倒した。 それは、諦めるような割り切るような 仕草にも見えた。

ネイ

宝がないなら、
目的を考え直さないと

ネイの声色は沈んでいた。 それを救うようにフェレンさんが 言葉を添える。

フェレン

いや、必ずしも形のあるものが宝とは限らない

フェレン

君には分からなくとも、
海軍長さまは目的を果たしたのかもしれない

主人公

それはつまり、宝は物体のないものでもあるという事ですか?

僕が尋ねると、フェレンさんは憂いを帯びた表情をした。

フェレン

さあ、私が言う事が合っているとは言えない

フェレン

だからこそ、目的は自分で考えろという訳だ

言葉を言い終える頃には、 室長として凛々しい顔つきに戻っていた。 まるで、目的を明確にする事を拒むように話すフェレンさん。

主人公

なぜ、そんなに目的は曖昧なのですか?

僕は、フェレンさんへ問いかけた。 室長の彼女なら、僕らよりこの船に乗っているから知っているはずだ。

フェレン

君、その質問は良くないよ

彼女は、僕を言葉と目で制した。

ネイ

おい、やめろよ。

ネイ

そんな質問じゃ、誰も答えてくれない

ネイが起き上がると、 僕の代わりに質問を変えた。

ネイ

フェレンさんは、目的をなんだと思ってます?

ネイ

これは純粋な質問です

警戒心を解くように、 子供の素直さをにじませて話すネイ。

フェレン

「そうだな…」

ネイとフェレンさんの顔を 交互に見やる間、彼女は答えた。 彼女は、憂いの表情を押し殺すような、 苦しみの表情を作っていた。

フェレン

伝説を作りに行くんだ

フェレン

今はまだ、
その準備段階かな

深海の宝庫 チャットノベルVer.

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