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桃 side
朝
目が覚めると、私は不思議な感覚に包まれていた
ふわふわとしていてぼーっとしてしまうような、そんな感覚
原因は明確で
イルマ
イルマ
多分、昨夜のあの侵入者のせいだろう
ラン
昨夜現れた男は不思議な奴だった
ラン
ラン
明らかに怪しい人
なのに…彼特有であろう雰囲気に抗うことができなかった
本当はあんなこと言おうとなんて思っていなかった
ラン
自分の運命を示唆しているその呼ばれ方が、好きではないこと
ラン
ラン
イルマ
ラン
ラン
……ううん、やめよ
これ以上考えてもきっと彼についての答えは出ないから
只者ではないけれど、きっと民間人の一人だし
また会うことなんて、ないと思う 名前を聞く日なんて、来ない
ラン
ラン
なのに、また会える気がするのは何故だろう?
コンコンッ
ラン
そんな思考を遮るように、ノックが鳴った
ラン
ガチャ
スチ
ラン
スチ
スチ
ラン
スチ
ラン
スチ
城の中に二つの足音が響き渡る
スチ
ラン
スチ
ラン
スチ
スチ
スチ
ラン
隣を歩いているのは、私の幼い頃から私の従者であるすち
普段はあまり言葉を崩さず、私のことは桜花妃様と呼んでくるがたまに昔の呼び方が出る
私としては、いつもそう呼んでくれた方が落ち着くのだけど
本名である…ラン
桜花妃という呼び名より、そっちの方がずっと好きだから
食堂
コサメ
ミコト
コサメ
コサメ
ラン
スチ
ミコト
ラン
ラン
ミコト
ミコト
コサメ
スチ
水色の髪にほんのりとだけ入った桃色
瞳の色は澄んだ水色で、雫型のイヤリングをしている
コサメ
明るくて可愛いこの子は、雨麗妃と呼ばれている姫
本名はこさめ
ラン
スチ
コサメ
私が妹のように溺愛している中級妃の一人だ
ミコト
隣で微笑んでいるのは、数年前からこさめに女従者として仕えているみこと
みことは従者だからと気を使ってるみたいだけど、本当はもっと仲良くなりたい
ラン
コサメ
ミコト
ラン
ラン
私が生贄になるまで、残り約1年
スチ
この子たちには笑顔でいて欲しい
例え私がいなくなろうと、誰よりもその笑顔で
ラン
コメント
2件
主様お疲れ様です✨️皆が可愛いすぎます✨️続き楽しみです✨️無理しない程度に投稿頑張ってください